【毒性あり?】トビズムカデ駆除に効く最強の殺虫剤とプロ直伝の応急処置・予防

トビズムカデ駆除

大きなトビズムカデが出た!となったらかなり慌てますね。

まずは、周りの人やペットに被害に遭わないように、ムカデを興奮させずに取り除きましょう。

家などに入られた場合には、やはり駆除したいものです。こちらでは、トビズムカデに刺された時の対応方法や駆除方法・予防方法などをご紹介します。

トビズムカデでお困りの方の参考になれば幸いです。

特徴トビズムカデ(飛頭百足)アオズムカデ(青頭百足)
画像トビズムカデムカデ
大きさ(体長)日本最大級8〜15cmほど(まれに20cm近く)。5〜10cmほど(トビズより小柄な個体が多い)。
体色頭が赤褐色〜朱色で、胴体が暗緑色〜黒色、脚が黄色であることが多い。体色の変異が多い。頭と胴体が同色系(青みがかった暗色や褐色)で、青みがかった頭を持つ個体が多い。
生息地北海道南部から沖縄まで日本全国に広く生息。日本全国に広く生息。
毒性毒性はあるが、一般的にはアオズムカデよりやや弱いと言われることもある。しかし、激しい痛みと腫れを引き起こす。毒性は強めと言われることもあるが、刺された際の症状はトビズムカデと似ており、激しい痛みと腫れが生じる。
習性肉食性が強く、エサを求めて家屋に侵入することが多い。トビズムカデと同様に肉食性で、家屋に侵入することがある。
目次

目の前のトビズムカデを安全に駆除する方法

目の前にトビズムカデが現れても、適切な方法を知っていれば、興奮しているトビズムカデでも安全に、そして確実に駆除することができます。

まずは落ち着いて以下の手順で対処してください。

❶ 絶対に素手で触らない!駆除の基本ルール

トビズムカデは、刺激を与えると防御のために噛みつき、毒を注入してくる危険性があります。

  • 絶対に素手で触らない:これは鉄則です。
  • 安全な距離を保つ:ムカデが動いている間は、無理に近づかず、まずは使用する道具を準備しましょう。
  • 興奮させない:叩いたり、刺激を与えたりすると動きが速くなることがあります。

❷ 即効性で選ぶ!最強の殺虫剤(スプレー・粉剤)3選

トビズムカデの駆除には、速効性と致死性に優れた専用の殺虫剤が最も安全で確実です。

種類おすすめの薬剤と使い方効果
即効性スプレーピレスロイド系のムカデ専用殺虫スプレー噴射するとすぐにムカデの動きを止め、麻痺させて駆除できます。距離を取って噴射できるため安全です。
冷却スプレー殺虫成分を含まない凍結スプレー殺虫成分に抵抗がある方や、成分をまき散らしたくない場所で有効。ムカデの動きを瞬間的に凍結させて止められます。
待ち伏せ粉剤残効性のある粉末状殺虫剤逃げ込もうとするムカデの通り道(隙間や壁際)に吹きかけます。粉剤の上を通らせることで駆除します。

📌 【NG行動】殺虫剤で効かないムカデの対処法

殺虫剤をかけてもムカデがまだ動いている場合、無理に叩いたり追いかけたりせず、薬剤を追加で噴射し、完全に動かなくなるまで待つことが重要です。刺激を与えて隠れられると、再度の対処が難しくなります。

❸ 殺虫剤がない場合の代替駆除法(熱湯・粘着シートなど)

家にムカデ用殺虫剤がない場合は、以下の方法で代替できます。

  • 熱湯をかける(推奨)
    • 沸騰した熱湯(80℃以上) をムカデに直接かけるのが、最も確実な方法の1つです。
    • 熱湯は瞬時にムカデを仕留められますが、床や壁を傷めないよう、浴室内やタイル上など、場所を選んで行ってください。
  • 粘着シートで捕獲する
    • ゴキブリ用の強力な粘着シートをムカデの進行方向や隠れ場所に設置します。
    • 粘着シートに張り付いたムカデは動きを封じられますが、毒針を動かす可能性はあります。粘着シートごと新聞紙などで包んで処理しましょう。

❹ 駆除後の処理:死骸を安全に片付ける方法

無事に駆除できたら、最後に死骸を安全に処理しましょう。

  • 触れないようにする:死骸であっても素手では触らず、毒針が残っている可能性を考慮します。
  • トングや割り箸を使う:キッチンペーパーや新聞紙を使い、トングや長い割り箸で死骸を包みます。
  • そのままゴミ袋へ:ビニール袋にしっかりと密閉し、燃えるゴミとして処理します。

これで、駆除は完了です。

しかし、二度とトビズムカデが出ないようにするための処置もしていきましょう。

トビズムカデの毒性と刺された時の正しい応急処置

ムカデの毒の危険性や、刺されてしまった場合の対処法を紹介します。

正しい知識があれば必要以上に怖がる必要はありません。冷静に対応しましょう。

❶ 刺されたらどうなる?トビズムカデの毒性と危険度

トビズムカデは、その大きな顎(毒顎)から毒を注入します。毒の成分はタンパク質が主成分です。

  • 症状: 刺された瞬間は、蜂に刺されたような激しい痛みを伴います。その後、患部が赤く腫れ上がり、熱を持つことが一般的です。
  • 危険度: 人の生命に直接関わるほどの強い毒ではありませんが、痛みや腫れが数日続くことがあり非常に不快です。
  • 注意点: ごく稀に、蜂毒アレルギーと同様にアナフィラキシーショック(全身のじんましん、吐き気、呼吸困難など)を引き起こす可能性があります。
    特に過去にムカデや蜂に刺されてひどい症状が出たことがある方、アレルギー体質の方は、特に注意が必要です。

❷ 【最重要】刺された直後の応急処置マニュアル

トビズムカデに刺されたことに気づいたら、慌てず、毒を体内から取り除くことと、痛みを和らげることを最優先に行動してください。

ステップ行動理由とポイント
1. 毒を絞り出す患部を心臓より低い位置に保ち、傷口の周りを指で押さえて毒を絞り出します。毒の体内への吸収を遅らせるため。口で吸い出すのはNGです(口内に傷がある場合、そこから毒が入る可能性があるため)。
2. 洗い流す傷口を流水と石鹸で丁寧に洗い流します。傷口に残った毒や細菌を洗い流し、感染を防ぎます。
3. 温める(重要)43℃程度の熱めのお湯に10分~30分ほど患部を浸します。または、温かいシャワーを患部に当てます。ムカデの毒は熱に弱いタンパク質でできています。この熱処理によって毒を不活性化し、痛みを緩和できる可能性があります。
4. 病院へ応急処置後、なるべく早く皮膚科を受診してください。医師の診察を受け、抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの適切な処置や薬の処方を受けてください。

⚠️ 注意事項:冷やすのはNG!蜂などに刺された場合は冷やすのが一般的ですが、ムカデの毒は熱に弱いため、冷やすとかえって痛みが強くなることがあります。まずは「温める(熱処理)」を試してください。

❸ 小さい子供やペットが刺された時の特別な注意点

  • 子供の場合: 痛みをうまく伝えられない場合があります。患部の腫れや泣き方が尋常でない場合は、すぐに小児科または皮膚科を受診してください。
  • ペットの場合: 犬や猫が刺されると、患部を舐め続けたり、過剰に痛がったりします。応急処置(洗い流す、温める)を施した後、速やかに獣医師に相談してください。

トビズムカデに刺されたら、慌てずに落ち着いて対処しましょう。

トビズムカデの侵入経路と徹底予防対策

目の前のムカデを駆除できたら、次は「二度と家に入れない」ための対策が重要です。

トビズムカデは、シメジメとした暗い場所を好み、エサを求めてわずかな隙間から家に侵入してきます。こうした習性を理解し、侵入経路を断ちましょう。

❶ トビズムカデが家に侵入する「3大経路」を特定する

トビズムカデは、体が比較的柔軟なため、わずか1~2mm程度の隙間があれば侵入可能です。侵入場所の以下のポイントを入念にチェックしましょう。

  • 床下の換気口や基礎のひび割れ: 湿気が多く、ムカデが最も好む侵入経路です。特に古くなった基礎コンクリートのひび割れは要注意です。
  • 窓やドアのサッシの隙間: 特に古いサッシや、網戸と窓枠の間にできる小さな隙間から侵入します。
  • 配管・配線の貫通部: エアコンのドレンホース(排水ホース)や、水道・ガス管が壁を貫通している部分の隙間も主要な侵入経路です。

❷ 侵入経路を物理的に封鎖する具体的なDIY対策

侵入経路を特定したら、侵入口を塞ぐのが最も確実な予防策です。

  • 基礎のひび割れや配管周り: 防水パテシリコンシーラントを使って、徹底的に隙間を埋めましょう。パテは乾燥すると固まるため、しっかり押し込んで使用します。
  • 換気口・通気口: 目の細かい防虫ネット(アルミ製が最適)を貼り付けて、物理的に遮断します。
  • 窓・ドアのサッシ: 隙間テープやモヘアタイプの防虫ブラシを貼り付け、ムカデが通り抜けられないようにします。特に夜間は、窓をしっかりと閉める習慣をつけましょう。
  • エアコンのドレンホース: 先端に防虫キャップを被せることで、ムカデがホース内を伝って室内に侵入するのを防げます。

❸ 駆除効果を長持ちさせる!予防用の薬剤と使い方のコツ

物理的な封鎖と並行して、ムカデを寄せ付けないための薬剤(忌避剤)を使うと、さらに効果が高まります。

  • 粒状・粉剤(散布型)
    • 家の外周(基礎の周り)に沿って、帯状にまきましょう。ムカデがこの薬剤の上を歩くと駆除される、「待ち伏せ効果」があります。
    • 雨や湿気で効果が薄れるため、梅雨時や夏場は定期的に(月に一度程度)散布し直すのがコツです。
  • ムカデ専用の毒餌剤(ベイト剤)
    • ムカデが隠れやすい玄関先、ベランダの隅、植木鉢の下などに設置します。
    • ムカデがエサとして食べ、巣に持ち帰ることで巣にいる他のムカデにも効果が広がる「連鎖効果」が期待できます。

❹ ムカデが好む環境をなくす!家の周りの整理整頓術

ムカデは「エサ(ゴキブリやクモなどの他の虫)」と「隠れ場所(湿気・暗所)」を求めて家に近づきます。この2つを取り除くことが最大の予防になります。

  • 整理整頓:
    • 家の周囲にある落ち葉、古い木材、植木鉢、段ボールなどを撤去しましょう。これらはムカデにとって最高の隠れ場所です。
    • 家の外壁に沿って植物を密植させず、風通しを良く保ちます。
  • 湿気対策:
    • 床下の換気口を塞がず、常に風通しの良い状態を保ち、湿気をこもらせないようにしましょう。

これらの対策を行うことで、ムカデにとって侵入場所が「魅力的ではない場所」となり、侵入のリスクを大幅に減らすことができます。

自力では無理と思ったら!プロの駆除業者に頼む判断基準

ここまで、トビズムカデの駆除から予防まで、ご自身でできる対策を解説してきました。しかし、トビズムカデは非常に手強く、自力での対応には限界があるのも事実です。

「もう怖い思いをしたくない」「子供やペットのために完璧に対策したい」と感じたら、それはプロの駆除業者に頼るべきタイミングです。

❶ 自分で駆除を諦めるべきサイン(こんな場合はプロに相談!)

  • 複数回目撃している
    • 一度駆除したにも関わらず、家の内部で短期間に繰り返しムカデを目撃する場合、家屋のどこかにができているか、大量のムカデが継続的に侵入している証拠です。
  • 侵入経路が特定できない・手の届かない場所から侵入している
    • 床下、屋根裏、壁の隙間など、素人が確認・封鎖できない場所が侵入経路になっている可能性が高いです。専門業者であれば、専用の機材で経路を特定し、徹底的に封鎖できます。
  • 虫嫌いでパニックになってしまう
    • ムカデを見るだけで強いストレスやパニック状態になってしまう場合、無理に自分で対処しようとせず、精神的な負担を軽減するためにもプロに任せるべきです。
  • 徹底的な再発防止を望んでいる
    • 自己流の予防策では不安で、再発保証がついたプロによる完璧な対策と、環境改善を望む場合。

❷ トビズムカデのプロ駆除サービスとは?費用と作業内容

プロの業者は、単に目の前のムカデを駆除するだけでなく、再発させないための包括的なサービスを提供します。

作業内容プロが対応できることメリット
徹底駆除特殊な薬剤の散布や燻煙処理(一般では入手困難な強力なもの)で、隠れたムカデもまとめて駆除。即効性と広範囲の駆除効果。
侵入経路の封鎖わずかな隙間も見逃さず、専用の資材で完璧に穴埋め・封鎖処理を実施。再発リスクの抜本的な低減。
環境改善・清掃ムカデのエサとなる他の害虫(ゴキブリなど)の対策や、湿気対策のアドバイス。ムカデが好まない環境づくり。

費用の目安は、家の広さや構造、被害状況によって大きく変動しますが、一般的には数万円〜十数万円が目安となることが多いです。まずは無料見積もりを活用して、状況を把握しましょう。


害虫駆除のおすすめ業者に関しては「害虫駆除の優良業者おすすめ9選!料金相場と失敗しない選び方」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

こちらでムカデの駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

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この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

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