「ゴミが荒らされて散乱した生ゴミの掃除」「ベランダはフンだらけ」、なのに、 いくら対策しても効果がない。
終わりが見えないカラスとの戦いは心身ともに疲弊します。カラスは鳥類の中でもトップクラスの賢さを持ち、その撃退が難しいのは当然です。
何よりも辛いのは、カラスは「鳥獣保護管理法」によって守られており、無許可での駆除や巣の撤去さえできないことです。
こちらの記事では、カラス被害を軽減するための、「カラスの撃退方法」や「カラスの巣の駆除方法」と「おすすめの駆除業者」を紹介します。
カラス被害に遭っている方の参考になれば幸いです。
ちなみに、被害を起こすカラスは2種類で以下のような特徴があります。
| ハシブトガラスの特徴 |
![]() ハシブトガラスはその名の通りくちばしが太く、おでこが丸く盛り上がっているのが特徴です。 「カア、カア」と澄んだ声で鳴き、都市部の市街地や森林に生息し、ゴミ荒らしやベランダへの営巣、騒音といった生活環境での被害を多く引き起こします。性格は大胆で好奇心旺盛です。 |
| ハシボソガラスの特徴 |
![]() ハシボソガラスはくちばしが細く、おでこが平らで、「ガア、ガア」と濁った声で鳴きます。 農耕地や河川敷などの開けた平地に多く生息し、農作物の食害など農業被害の主な原因となります。ハシブトガラスに比べると、人に対してより慎重な性質を持っています。 |
まず知るべきこと:カラスの撃退が難しい2つの理由

カラスの撃退が非常に難しく、駆除に苦労するのには明確な理由があります。これらの理由を見ていきましょう。
1. 賢さ:安易な対策にはすぐに「慣れてしまう」
カラスは鳥類の中でもずば抜けて賢く、わずか数日で対策に慣れてしまうという驚異的な学習能力を持っています。
- 「CD」や「カラスの模型」が効かない理由
- 最初は警戒しますが、数時間~数日かけて「これは動かない」「自分に危害がない」と学習します。
効果が一時的なのは、カラスが対策を無害なものとして認識してしまうからです。
- 最初は警戒しますが、数時間~数日かけて「これは動かない」「自分に危害がない」と学習します。
- 対策を失敗に導く思考力
- カラスは食べ物を隠したり、道具を使ったりする行動が確認されています。
こうした思考力があるため、単純な対策ではすぐに「攻略」されてしまいます。
- カラスは食べ物を隠したり、道具を使ったりする行動が確認されています。
2. 法律:鳥獣保護法による「勝手な駆除・殺傷の禁止」
カラスの撃退を難しくしているもうひとつの理由は、「法律」です。
カラスは「鳥獣保護管理法」という法律によって、「許可のない捕獲」「卵や雛を傷つける」「駆除」が禁止されています。
| 行為 | 法律上の扱い | 影響 |
|---|---|---|
| カラスの捕獲・殺傷 | 違法(罰則あり) | 許可なしの駆除ができない。 |
| 巣の中の卵や雛の撤去 | 違法(卵や雛も保護対象) | 巣があっても、卵や雛がいる場合は片付けられない。 |
カラスに被害を受けたとしても、カラスは保護動物であるために許可なしに駆除することは違法となります。
そのため、法律を遵守した「寄せ付けない工夫」をするか、駆除の許可権限を持つ専門の業者・行政に頼ることになります。
被害別!カラスを絶対に寄せ付けない撃退

カラスは賢いため、被害場所や目的によって最適な対策は異なります。被害に合わせて、カラスの学習能力に打ち勝ち、寄せ付けないための撃退法を実践しましょう。
1. 【ゴミ荒らし・ゴミ集積所】被害をゼロにするための「出し方」と「対策グッズ」
①「見せない」工夫で視覚を遮断する
- 生ゴミを隠す
- カラスは視覚で生ゴミを探します。三角コーナーのゴミや調理クズは、新聞紙でしっかり包むか、色の濃い袋に入れてから指定のゴミ袋に入れましょう。
- ゴミを出す時間帯
- 収集日の早朝にのみ出すように徹底し、カラスが活動する夜明け前から放置する時間を減らします。
②「触らせない」ための対策グッズ
- 重り付き防鳥ネット
- ただ被せるだけではカラスは足や嘴でめくります。ネットのフチ全体に「重り」が均等に入っているものを選び、地面に隙間ができないように完全に覆いましょう。
- 注意点: ネットの網目が大きすぎると嘴が入るため、4mm目以下の目の細かいネットが理想です。
- カプサイシン入り忌避剤
- カラスは臭覚が鈍いと言われますが、辛味成分(カプサイシン)には強い不快感を示すことがあります。ゴミ袋やネットに直接スプレーするタイプの忌避剤を併用することで、視覚と味覚の両方から撃退効果を高めます。
2. 【ベランダ・庭】フン害・騒音を断つ!テグスと忌避剤の効果的な使い方
ベランダはカラスにとって格好の休憩場所になります。ここでは「入らせない」対策が最も効果的です。
対策の鍵:「不安定な足場」を作り、着地を阻止する
- 手すり・フェンスに「テグス」を張る(低コストで高効果)
- カラスは羽が何かに触れるのを極度に嫌います。手すりの上にナイロン製のテグス(釣り糸)を2~3本、10〜15cm間隔で水平に張ることで、カラスが着地しようとした瞬間に羽が触れ、足場が不安定になるため寄り付きにくくなります。
- テグスは細くて目立たないため、景観を損ねにくいのがメリットです。
- 「止まり木」そのものを排除する
- 物干し竿など、カラスが止まる場所を収納したり、カラスが嫌がるスパイク(鳥よけ剣山)を設置したりして、物理的に休憩場所をなくしましょう。
- 「鳥類忌避ジェル」で長期対策
- ジェル状の忌避剤をベランダの手すりや屋上の隅など、カラスが好んで止まる場所に塗布します。ジェルは粘着性があり、カラスが足で触れると「不快な感触」を嫌って、その場所を避けるように学習します。
3. 【農作物・畑】経済的損失を防ぐ「慣れさせない」防御方法
広大な農地でのカラス対策は、コストと効果のバランスが大切です。「慣れ」との戦いになるため、定期的に変化を加えることが必要です。
対策の鍵:「防御のローテーション」で学習させない
- 高強度な「物理的な防御」をベースとする
- まずは防鳥網を隙間なく、ピンと張って設置します。網がたるんでいると、カラスは潜り込む隙間を見つけます。
- 畑全体を覆うのが難しい場合は、被害に遭いやすい作物だけを重点的に囲いましょう。
- 聴覚・視覚対策を「定期的にローテーション」する
- カラスは賢いため、同じ音や光にはすぐに慣れます。
- 初期対策: 最初は猛禽類(タカやワシ)の音声をランダムに発生させる装置や、強い光を放つホログラムテープで警戒心を煽ります。
- 維持対策: 2週間~1ヶ月で音の種類を変えるか、装置を設置する場所を変えるなど、常にカラスにとって予測不能な状況を作り出し、「慣れ」を防ぎましょう。
これらの対策を被害状況に応じて2~3種類組み合わせる(複合対策)ことが、学習能力の高いカラスを撃退する確実な方法です。
【危険度MAX】カラスの「巣」を見つけたときの安全な対処手順

自宅のベランダ、軒下、屋根のアンテナなどにカラスの巣を見つけてしまった場合、すぐに手を出してはいけません。
カラスは巣を守るために攻撃的になりますが、「鳥獣保護管理法」により無許可では駆除することができません。
1. 巣の撤去は原則NG!卵や雛がいたら「違法」になる
カラスの巣を見つけた際、まず確認すべきは「鳥獣保護管理法」です。この法律により、カラスは保護対象と定められているからです。
| 状況 | 法律上の扱い | 罰則 |
|---|---|---|
| 巣の中に卵や雛がいる | 絶対に撤去・駆除できない | 1年以下の懲役または100万円以下の罰金 |
| 巣の中に卵や雛がいない | 巣は撤去可能だが、巣の主であるカラスを追い払う必要がある | 撤去自体は可能だが、非常に危険 |
卵や雛がいる繁殖期間中に、勝手に巣を撤去・破壊する行為は法律違反になるという危険があります。
カラスの繁殖期は主に3月~7月頃で、この時期のカラスはとても凶暴です。巣を見つけても決して手を触れないでください。
2. 撤去が必要なケースと行政への相談方法
違法性を回避し、安全に問題を解決するためには、行政や専門のプロに相談して下さい。
個人で判断せず、まずは地元の自治体(役所)の環境課、または生活衛生課などに連絡し、相談しましょう。
| 相談が必要なケース | 連絡先 | 助言内容 |
|---|---|---|
| 火災の危険がある場合(電線、変圧器の近くなど) | 電力会社 | 電力会社が感電の危険なく、安全に巣を撤去してくれます。 |
| 生活に支障がある場合(ベランダ利用、騒音など) | 自治体(環境課など) | 法律の制限内での対処法(追い払いなど)や、許可を得た専門業者の紹介を受けられる場合があります。 |
行政の対応範囲外であったり、すぐに安全に解決したい場合は、カラスの生態や法律に詳しい専門の駆除業者に相談することが最も確実です。
専門業者は、巣に卵や雛がいないかを確認し、自治体に駆除許可をもらい合法的に巣を撤去、さらに再発防止のための対策まで一貫して行ってくれます。
3. 巣立った後の再発防止策と清掃時の注意点
カラスが巣立ち巣の撤去が完了した後も油断はできません。カラスは「安全に巣を作れた場所」を記憶し、翌年も同じ場所に戻ってくる可能性が高いからです。
- 清掃は万全の準備が必要
- カラスのフンや巣材には、病原菌や寄生虫が含まれている可能性があります。清掃時は必ずマスクと手袋を着用し、皮膚に触れないようにしてください。
- 清掃後は、その周辺を次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液でしっかり消毒しましょう。
- 即座に再発防止策を施す
- 巣があった場所に、カラスが嫌がる忌避ジェルを塗布したり、物理的に着地できないように防鳥スパイクを設置したりして、再び巣作りをさせないための対策を徹底してください。
巣の駆除は、「危険」と「法律違反」のリスクを伴います。「自力でなんとかしよう」と焦らず、まずはプロである駆除業者や行政の力を借りましょう。
こんなお悩みはプロに相談!自力撃退の限界と業者選びの基準

ここでは、どのような場合にプロに頼るべきか、そして失敗しない優良な駆除業者の選び方をご紹介します。
1. 自力撃退では解決が難しい3つのケース
カラスの被害が深刻化し自力での対策が非効率的、あるいは危険だと判断されるのは、主に以下の3つのケースです。
- 被害が広範囲・高所の場合
- 自宅の屋根、アンテナ、太陽光パネル、またはマンションの共用部など、足場が悪く危険な場所に巣を作られたり、フン害が発生したりしている場合。
- 無理に作業をすると、転落や感電の危険があります。
- 何度対策してもカラスが「慣れてしまう」場合
- 防鳥ネット、忌避剤、音や光の装置などを複数設置しても効果が持続しない場合。これはカラスの学習能力が非常に高いエリアで、根本的な原因除去や複合的な専門対策が必要なサインです。
- カラスが威嚇や攻撃をしてくる場合
- 特に繁殖期(3月〜7月頃)に巣に近づくと、親ガラスが威嚇したり、頭をめがけて急降下してきたりすることがあります。これは目や耳に被害をもたらす場合があるので、すぐにプロに相談が必要です。
これらのケースに当てはまる場合は、専門知識と許可を持つプロへの相談に切り替えましょう。
2. 失敗しない優良なカラス駆除業者の選び方4つのポイント
カラス駆除業者の中には、残念ながら知識や経験が不足している業者もいます。安心して依頼できるよう、業者選びのポイントを紹介します。
- 法律と生態の知識
- 鳥獣保護管理法について正しく理解しているか。カラスの「賢さ」を前提とした駆除・対策を提案しているか。
- 明確な料金体系
- 見積もりの内訳が明確で、追加料金が発生する可能性があるか事前に説明があるか。安すぎる業者は手抜き工事の可能性もある。
- 実績と駆除方法
- カラス駆除の実績が豊富か。忌避剤、ネット設置、電気柵など、被害状況に合わせて複数の対策を提案してくれるか。
- アフターフォロー
- 対策後の保証期間や、万が一再発した場合の無償再施工サービスがあるか。持続的な効果を約束しているか。
3. 業者への相談前に準備しておくべきこと
スムーズかつ納得できる駆除のために、相談前に以下の情報を整理しておきましょう。
- 被害状況の記録
- 被害が出ている場所・カラスの数・巣の有無・被害が始まってからの期間などを具体的に伝えます。(可能であれば写真や動画があると良い)
- 試した対策
- これまでに自分で試した対策とその効果を伝えましょう。無駄な二重施工を防げます。
- 費用相場を知っておく
- 一般的に、カラスの被害対策や駆除は、ベランダ対策で数万円〜、巣の撤去や広範囲な対策では10万円以上かかる場合があります。相場を知っておくと、不当に高額な請求を避けられます。
カラス駆除におすすめの駆除業者3選
| 害獣駆除のROY | 駆除ザウルス | 害獣BUZZ |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
| ー | 調査員に「キャンペーンを見た」と伝えると駆除費用最大10%OFF | 口コミ投稿20%OFFキャンペーン |
| 調査・見積:無料 | 調査・見積:無料 | 調査・見積:無料 |
| カラス駆除料金:4,730円〜 | カラス駆除料金:25,000円〜 | カラス駆除料金:現地調査後提示 |
| 24時間受付 年中無休 | 24時間受付 年中無休 | 24時間受付 年中無休 |
| 最短即日対応 | 最短即日対応 | 最短30分対応 |
| 最長5年保証 再発防止 | 最長10年保証 再発防止 | 最長10年保証 再発防止 |
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カラス被害対策のまとめ
こちらの記事ではカラスの撃退からカラスの巣の駆除について見てきました。
ゴミを荒らすカラスはとても迷惑ですが、カラスは法律で保護されているため駆除はできません。
そのため、日常の生活ではカラスを避けるための撃退グッズを使うのがおすすめです。
カラスの巣を見つけた場合にも、巣の中に卵や雛がある場合には撤去や駆除をすることはできません。巣の中に卵や雛がいなくなったらプロの業者に依頼して撤去しましょう。
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