家にネズミが出たら!すぐに業者に連絡して駆除するのがおすすめですが、もし自力駆除を試みるのであれば、ネズミの種類を確認して適切な対応をしましょう。
こちらの記事では、家にいるネズミの種類の見分け方と駆除方法・業者に依頼する際の業者の選び方などを紹介しています。
実際にネズミ被害に遭われた方のアンケート結果も紹介していますので、被害の先輩の声も聞いてみてください。
まずは特定!家にいるネズミの種類と見分け方

駆除対策は、ネズミの種類によって効果的な方法が全く異なります。例えば、高所に潜むネズミに床置きの罠を仕掛けても意味がありません。
ここでは、あなたの家にいるネズミの種類を特定するための決定的な情報をお伝えします。しっかりと特徴を把握し、一歩先の対策を講じましょう。
❶ 家に出る主なネズミは3種類!被害の違いをチェック
日本で家屋に侵入し、被害をもたらすネズミは主に「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。ネズミの生態や被害の特徴を知ることで、あなたの家のネズミを特定できます。
| 種類 | 主な生息場所 | 行動の特徴 | 被害の特徴 |
|---|---|---|---|
| クマネズミ | 天井裏、壁の中、戸袋など 高所や乾燥した場所 | 非常に警戒心が強い。垂直移動や綱渡りが得意で、駆除が最も難しい。 | 夜中の走行音。配線やガス管をかじる火災リスク。 |
| ドブネズミ | 台所の床下、下水道、ゴミ捨て場など 湿った場所 | 気が荒く攻撃的。泳ぎが得意で、地中や下水からの侵入が多い。 | 食害(生ゴミや食品)。建物の基礎をかじる。フンが太くて大きい。 |
| ハツカネズミ | 倉庫、物置、畑など 比較的野外に近い場所 | 体が小さく、小さな隙間から侵入。繁殖力が非常に高い。 | 被害は小さいが、広範囲を移動する。小さなフンが特徴。 |
🐭 [写真で比較!] 3種類のネズミの特徴
| クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ |
|---|---|---|
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体長や尻尾の長さ、鼻先の形などを写真で比較してみましょう。特に尻尾が体長より長いのがクマネズミ、太くて短いのがドブネズミの特徴です。
❷ 種類を見分ける決定的な3つのサイン
ネズミの姿を見ていなくても、残された「サイン」から種類を特定できます。特に重要なサインは、フンの形、通り道、かじり跡の3点です。
① フンの形と大きさ
フンはネズミの種類を特定する最も重要な証拠です。フンを慎重に観察してみましょう。
- クマネズミのフン: 5~10mm程度で、細長く不揃い。移動しながら排泄するため、広範囲に散らばっていることが多い。
- ドブネズミのフン: 10~20mm程度で、太くて大きい(ドングリ型)。一箇所にまとまって排泄されることが多い。
- ハツカネズミのフン: 4~7mm程度で、米粒のように小さく両端が尖っている。
② 足跡や通り道(ラットサイン)
ネズミは毎回同じ場所を通る習性があり、これを「ラットサイン」と呼びます。
- 天井裏や壁を伝う黒い汚れ: 高所や壁の継ぎ目に、体や足の油がこすれて黒くなった汚れがあれば、クマネズミの可能性大。
- 床下やキッチン周り: 水回りや建物の基礎、床下付近にサインがあれば、ドブネズミの可能性が高いです。
③ かじられた跡の特徴
ネズミは歯を削るために常に何かをかじります。建物に被害が及びますので注意が必要です。
- 配線、断熱材、プラスチック製品: 警戒心が強く、新しいものにすぐ反応するクマネズミの被害の特徴。火災の原因にもなり、非常に危険です。
- 硬い木材、コンクリート、食料: 力が強く、凶暴なドブネズミは、建物の構造物すら噛み砕くことがあります。
この特定作業で「うちのネズミはクマネズミだ!」と分かれば、次はその種類に合わせた具体的な駆除方法を選定する段階に移れます。
次のセクションでは、種類と被害状況に応じた最適な駆除戦略を見ていきましょう。
種類別・状況別!ネズミの最適な駆除方法

ネズミの種類が特定できたら、いよいよ具体的な駆除のステップです。駆除は大きく分けて「自力で試みる」方法と「専門業者に依頼する」方法の2つがあります。
あなたのネズミの種類や被害状況に応じて、最適な方法を選択することが、被害を最小限に抑え、精神的な安心を取り戻すためのカギとなります。
❶ 【自力駆除】今すぐできる応急処置と限界
被害が軽微な場合や、ネズミの種類がハツカネズミ(体が小さく、比較的駆除しやすい)の場合は、自力での対策を検討できます。
ただし、クマネズミ(非常に警戒心が強い)や被害が広範囲にわたる場合は、自力駆除の成功率は低くなります。早めに業者に依頼する必要があります。
- 粘着シート(捕獲)
- 設置のコツ: ネズミは壁際や隅を通る習性があります。部屋の中央ではなく、壁に沿って隙間なく複数枚設置しましょう。また、ネズミの体温を感じやすい冷蔵庫の裏なども効果的です。
- 種類別の注意点: 警戒心の強いクマネズミは、同じ場所に同じ罠を設置し続けると学習して避けるようになります。配置や種類をこまめに変える必要があります。
- 毒エサ(殺鼠剤)
- 種類別の対策: 市販されている殺鼠剤の中には、警戒心が強いクマネズミが食べないように、味を工夫したものや、抵抗性を持つネズミにも効く強力な成分を配合したものがあります。購入前にパッケージを確認しましょう。
- 設置場所の注意点: ドブネズミは床下や下水付近、クマネズミは天井裏や高い場所に設置する必要があります。ペットや小さなお子様がいるご家庭では、手の届かない場所を選ぶことが必須です。
- 忌避剤(追い出し)
- 一時的な対策: ネズミの嫌がるニオイ(ハッカ油やワサビ成分など)で一時的に追い出す方法です。あくまでも応急処置であり、根本的な解決にはなりません。ネズミはニオイに慣れるため、継続的な効果は期待できません。
自力駆除でネズミを捕獲・殺鼠できたとしても、以下の2つの問題が残ると、被害はすぐに再発します。
- 死骸の処理と衛生問題: 駆除に成功しても、壁の裏や天井裏でネズミが死んでしまうと、異臭やウジ、ダニの発生源となり、新たな健康被害を引き起こします。
- 侵入経路の特定と封鎖: 家にネズミが入ってくる隙間(侵入経路)を完全に塞がなければ、新たなネズミが必ず侵入してきます。プロの目でないと、わずか1.5cmの隙間を見つけるのは至難の業です。
❷ 【専門業者への依頼】が最適なケース
以下のチェックリストに当てはまる場合は、時間と労力を無駄にせず、専門の業者に依頼することを強く推奨します。
- ネズミの種類が特定できない、または警戒心の強いクマネズミだと分かった。
- 鳴き声や物音が1週間以上続いており、被害が拡大していると感じる。
- 毒エサや粘着シートを仕掛けたが、効果が出ない、または被害が再発した。
- 天井裏など高所や狭所にフンや死骸があり、自力での清掃が困難である。
- 健康被害(アレルギー、食中毒の不安)や経済的被害(配線、ガス管のかじり)の懸念がある。
専門業者に依頼する最大のメリットは、「完全な解決」と「再発防止」です。
- 徹底した調査と駆除: 専門知識に基づき、ネズミの種類、生息箇所、移動経路を正確に特定し、状況に合わせた強力な薬剤やトラップで駆除を完了させます。
- 侵入経路の特定と封鎖(最重要): ネズミが侵入しているわずかな隙間(1.5cm以上)を全て確認し、特殊な金網やパテを使って完全に塞ぎます。これが再発を防ぐための最も重要な工程です。
- 清掃・消毒: 駆除後のフンや巣を撤去し、専用の薬剤で殺菌・消毒を行います。これにより、ネズミが媒介する病原菌やノミ・ダニのリスクを排除できます。
自力での対策は「対症療法」になりがちですが、業者は「根本治療」を行います。
特に被害が大きい場合や、賃貸物件などで早急な解決を求められる場合は、プロの力を借りるのが最も確実な選択です。
ネズミ被害に遭われた方に聞く!ネズミ駆除に関するアンケート
アンケート概要
調査期間:2025年10月全期間
調査方法:当サイト独自Webアンケート
調査対象:ネズミ被害に遭われた方
調査内容: ネズミ駆除に関するアンケート
調査結果:有効回答数27名
こちらでは、ネズミ被害に遭われた方のネズミ駆除に関するアンケートの回答をご紹介します。みなさんの考え方など参考になれば幸いです。
Q1.現在、最も強く感じているネズミ被害に関する感情をお選びください。(一つ選択)

| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| A: 衛生面(病原菌、ダニなど)への強い不安 | 8件 | 30% |
| B: 配線や建材をかじられる経済的被害への不安 | 4件 | 15% |
| C: 単純にネズミがいることへの強い不快感・嫌悪感 | 7件 | 26% |
| D: 夜中の物音や気配による睡眠不足・精神的ストレス | 6件 | 22% |
| E: 自力で解決できないことへの焦りや無力感 | 2件 | 7% |
Q2.ネズミ被害に気づいてから、具体的な駆除対策を検討するまでの期間を教えてください。

| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| A: 1週間以内(即座に行動開始) | 16件 | 59% |
| B: 1週間~1ヶ月以内 | 8件 | 30% |
| C: 1ヶ月~3ヶ月以内 | 2件 | 7% |
| D: 3ヶ月以上(被害を放置していた) | 1件 | 4% |
Q3.ネズミ駆除業者に依頼する際に、最も重視するポイントは何ですか?(一つ選択)

| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| A: 駆除後の再発を防ぐ「保証期間の長さ」 | 9件 | 33% |
| B: 料金の安さ(相場より安いこと) | 4件 | 15% |
| C: 侵入経路の特定と封鎖技術の高さ | 11件 | 41% |
| D: スタッフの対応の丁寧さ、信頼感 | 3件 | 11% |
| E: 調査や見積もりが無料であること | 0件 | 0% |
Q4.あなたの家にいるネズミの種類は、特定できていましたか?

| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| A: はい、種類(クマネズミ/ドブネズミなど)まで特定できていた | 5件 | 19% |
| B: おおよそ特定できていたが、確信はなかった | 10件 | 37% |
| C: まったく特定できていなかった(ただ「ネズミ」としか分からなかった) | 12件 | 44% |
Q5.もし業者に依頼するとしたら、費用としていくらまでなら許容範囲だと考えていますか?

| 回答 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| A: 10万円未満 | 4件 | 15% |
| B: 10万円~20万円未満 | 10件 | 37% |
| C: 20万円~30万円未満 | 8件 | 30% |
| D: 30万円以上(再発防止込みなら) | 5件 | 18% |
失敗しない!ネズミ駆除業者の選び方と費用相場

ネズミ駆除を業者に依頼する場合、最も気になるのが「本当にネズミがいなくなるのか」と「費用はいくらかかるのか」という点でしょう。
ここでは、費用対効果が高く、安心して任せられる優良業者を見極めるための重要なポイントを解説します。
❶ 失敗する業者・優良業者の見分け方
優良な業者は、単にネズミを捕まえるだけでなく、侵入経路の封鎖と再発防止までをサービスに含んでいます。以下の3つのチェックポイントで業者を見極めましょう。
- 見積もり内容の明瞭さと現地調査の有無
- 優良業者: 必ず無料の現地調査を行い、ネズミの種類、被害状況、侵入経路、家の構造を確認した上で、詳細な見積もりを出します。見積書には「調査費」「駆除費」「侵入経路封鎖費」「清掃・消毒費」など、内訳が明確に記載されています。
- 避けるべき業者: 電話やメールだけで大まかな金額を提示したり、「一式」として内訳を曖昧にする業者は、後から追加料金を請求するトラブルの原因になりやすいです。
- アフターフォロー(保証)の有無
- 優良業者: 駆除完了後、一定期間内にネズミが再発した場合に、無償で再施工する「保証期間」を設けています(例:3年保証、5年保証など)。
- この保証こそが、業者が駆除と封鎖に自信を持っている証拠です。契約前に必ず保証期間と保証内容を確認しましょう。
- 資格と実績の確認
- 優良業者: 「防除作業監督者」などの資格を持つスタッフが在籍しているか確認しましょう。また、ネズミ駆除の実績や経験年数が豊富であることも、信頼性の高い判断材料となります。
- 口コミや評判: 地域の口コミサイトやSNSなどで、「再発していないか」「スタッフの対応は丁寧だったか」といった点を確認するのも有効です。
❷ 気になる駆除費用の相場と内訳
ネズミ駆除の費用は、家の広さ、構造、被害の度合い、ネズミの種類(クマネズミは高くなりがち)によって大きく変動します。
| 被害状況 | サービス内容の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 軽度 | 捕獲・殺鼠作業が中心。小規模な侵入経路の閉鎖。 | 5万円〜15万円 |
| 中度 | 複数回の捕獲・殺鼠。主要な侵入経路の徹底封鎖。清掃・消毒。 | 15万円〜30万円 |
| 重度 | 建物の全周にわたる広範囲の封鎖。清掃・消毒・消臭。長期保証付き。 | 30万円〜 |
※上記は一般的な目安であり、作業内容や業者、地域によって変動します。
駆除費用は、単純な「ネズミを捕まえる費用」だけではありません。以下の作業すべてが含まれてこそ、完全にネズミ被害を解決できます。
- 調査費: ネズミの種類、生息箇所、侵入経路の特定(無料の場合が多い)。
- 駆除作業費: 毒エサ、粘着シート、捕獲器などを使用した捕獲・殺鼠作業。
- 侵入経路封鎖費: ネズミの再侵入を防ぐための隙間埋め作業(費用の中で最も重要かつ高い割合を占める)。
- 清掃・消毒費: 死骸の撤去、フンや尿で汚れた場所の清掃、専用薬剤による殺菌・消臭。
信頼できる業者を見つける最も確実な方法は、複数の業者から相見積もりを取ることです。
見積もりを比較することで、適正な費用相場がわかるだけでなく、現地調査に来たスタッフの対応や提案内容の丁寧さを比較できます。
費用だけでなく、保証内容や駆除プランの具体性も含めて比較検討し、あなたが最も安心できる優良業者を選びましょう。
害獣駆除のおすすめ業者に関しては「害獣駆除おすすめ業者10選!料金相場と選び方も紹介!」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

駆除後の徹底対策!ネズミを二度と家に寄せ付けない方法

駆除作業が完了し、家からネズミがいなくなったとしても、油断は禁物です。ネズミはわずかな隙間を見つけて再び侵入しようとします。
ネズミの被害を「過去のもの」にするためには、侵入経路の徹底的な封鎖と、ネズミが住み着きにくい環境づくりが不可欠です。
この最後の対策を怠らなければ、あなたは二度とネズミの恐怖に悩まされることはありません。
❶ ネズミの侵入経路を特定し封鎖する
ネズミは、体が通る場所さえあればどこからでも侵入します。特にクマネズミであれば、1.5cmほどのわずかな隙間があれば十分です。
専門業者が駆除の際に行う最も重要な作業の一つが、この侵入経路の封鎖です。
| 侵入箇所 | 確認すべき場所 | 封鎖に推奨される材料 |
|---|---|---|
| 外部との接続部 | エアコンや給排水管の引き込み口、換気扇の隙間。 | パテ、金網(メッシュの細かいもの)。 |
| 建物の基礎 | 基礎のひび割れ、床下換気口。 | パンチングメタル(金属板)、セメント。 |
| 高所 | 屋根の隙間、軒下の通気口、戸袋。 | 防鼠ブラシ、金属製のネット。 |
- 柔らかい素材を使わない: ネズミはプラスチックやウレタン、ゴムなどを簡単に噛み破ってしまいます。必ず金属製(金網、パンチングメタル)や、ネズミが嫌う成分を含んだ防鼠パテなどを使用してください。
- 専門家による確認: 自力で封鎖作業を行う場合でも、駆除業者に依頼した場合は、封鎖が確実に完了しているかを一緒にチェックしてもらいましょう。
❷ ネズミの「餌場」と「巣」をなくす環境づくり
侵入経路を塞いでも、家の中に魅力的な「餌」や「隠れ家」があれば、ネズミは執拗に侵入を試みます。家をネズミにとって魅力のない環境に変えましょう。
- 食料の徹底管理(餌場の排除)
- 生ゴミの管理: 生ゴミはすぐに密閉性の高い蓋つきのゴミ箱に入れ、フタを確実に閉めましょう。夜間は特に注意が必要です。
- 食品の保存: 米、パスタ、ペットフードなどは袋のまま放置せず、必ず蓋がしっかり閉まる密閉容器(タッパー、缶など)に移して保存してください。
- 水回りのチェック: シンク下の排水管周りや水漏れがないかを確認し、ネズミの給水源を断ちましょう。
- 巣の材料の除去(隠れ家の排除)
- 不要な物の整理整頓: ネズミは、段ボール、古新聞、布、ビニール袋などを集めて巣を作ります。これらを物置や床下に放置せず、不要なものは処分し、必要なものはプラスチック製の収納ケースにしまいましょう。
- 家具の配置: 家具や家電を壁にぴったりつけず、わずかに隙間を空けて配置することで、ネズミの通り道や隠れ家を減らすことができます。
これらの対策を徹底することで、ネズミが万が一侵入を試みても「この家は餌も隠れる場所もない」と判断し、別の場所へ移動していきます。
こちらでネズミ駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。











