ネズミの赤ちゃんを見つけた!放置厳禁な理由といますぐ取るべき行動を解説

ネズミの赤ちゃんを見つけてしまった時、「ねずみ算」という言葉を思い出して、慌てる方もいるのではないでしょうか。

「ねずみ算」の言葉の通り、ネズミの赤ちゃんを見つけた場合、ネズミが大繁殖する危機です。赤ちゃんネズミがいる場合は、自力駆除は困難です。

こちらの記事では、ネズミの赤ちゃんの見分け方・自分でできる対応・専門業者の行う作業・専門業者の選び方・ねっずみの赤ちゃんを見つけた方へのアンケートなどを紹介します。

ネズミの赤ちゃんを発見してしまった方の参考になれば幸いです。

ネズミの特徴
ネズミの赤ちゃん

ネズミの赤ちゃん(幼獣)の発見は、単なる害獣の存在以上に深刻な被害の予兆となります。

最も大きな特徴は、赤ちゃんがいるということは、家の内部に親ネズミが作った「巣」が確実に存在し、大繁殖フェーズに入っていることを示している点です。

これにより、被害の拡大スピードが飛躍的に加速します。赤ちゃんネズミ自体はまだ自力での行動範囲が狭いものの、その存在は親ネズミによる食料確保のための活動を活発化させます。

結果として、糞尿や病原菌の媒介による衛生被害が集中し、断熱材内での配線のかじりや巣作りによる火災リスクや建材の損傷が深刻化します。

さらに、駆除の難しさも特徴です。まだ離乳していない幼獣には市販の殺鼠剤が効きにくく、巣ごと撤去しなければ死骸が腐敗して異臭や二次的な害虫発生の原因となるため、自力での解決が極めて困難になります。

目次

赤ちゃんネズミの発見は大繁殖のサイン!

もし、ご自宅や店舗でまだ毛が生えそろっていない小さなネズミの赤ちゃんを見つけてしまったなら、それは非常に危険なサインです。

な赤ちゃんネズミがいるということは、家のどこかに親ネズミが作った「巣」があり、すでに繁殖が始まっているからです。

こちらでは、ネズミの繁殖力と放置した場合の深刻なリスクについて解説します。

❶ それは本当にネズミの赤ちゃん? 見分け方と写真

ネズミの赤ちゃん
ネズミの赤ちゃんの特徴確認ポイント
毛が生えていない生後1週間ほどは体毛がなく、ピンク色をしています。
目が開いていない生後2週間程度まで目は閉じたままです。自力で移動することは困難です。
体長種類にもよりますが、しっぽを除いて数センチ程度と非常に小さいです。
ネズミの赤ちゃんコウモリの赤ちゃんモグラの赤ちゃん
ネズミの赤ちゃんコウモリの赤ちゃんもぐらの赤ちゃん
画像引用:https://ameblo.jp/cafe-mitsuba/entry-12895880473.html

特に間違えやすいのが、コウモリやモグラの幼獣ですが、家屋の壁や天井裏で発見された毛のない小さな幼獣は、高確率でネズミだと考えてください。

❷ 放置厳禁!成長速度と繁殖力の実態

ネズミの被害が深刻化する最大の原因は、その驚異的な繁殖スピードにあります。赤ちゃんネズミを見つけてしまった場合、以下のようなペースで被害が拡大していくことを覚悟しなければなりません。

  • 性成熟の早さ
    • 発見された赤ちゃんネズミは、わずか生後約1〜3ヶ月で性成熟に達し、すぐに繁殖可能となります。
  • 出産ペースの速さ
    • 日本の家屋で多く見られるクマネズミやドブネズミは、年間を通して繁殖します。特にクマネズミは出産回数が多く、年間5〜6回も出産し、一度に平均6〜9匹を産みます

【試算】 例えば、つがいが駆除されないまま放置されると、わずか1年後には、理論上は数百匹にまで増殖してしまう可能性があります。

つまり、現在の赤ちゃんネズミがすぐに次の親ネズミとなり、ネズミ算式に被害が加速度的に拡大するため、「赤ちゃんネズミを見つけた時」が被害を食い止められる最後のタイミングだと認識してください。

❸ 赤ちゃんネズミが引き起こす3つの深刻な被害

赤ちゃんネズミがいるということは、巣と親ネズミがいるということです。これらを放置すると以下のような深刻な被害をもたらします。

  • 健康被害(病原菌・アレルギー)
    • ネズミの体や排泄物には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの病原菌が大量に含まれています。さらに、ネズミの体についたダニやノミが室内に広がり、アレルギーや皮膚炎の原因となります。赤ちゃんネズミの糞尿は体が小さい分気づきにくく、衛生環境が急速に悪化します。
  • 経済的被害(火災リスク)
    • ネズミは生涯歯が伸び続けるため、常に硬いものをかじって削る習性があります。電気の配線やガス管をかじられると、漏電による火災やガス漏れを引き起こす重大なリスクがあります。特に巣の周辺は被害が集中しがちです。
  • 精神的被害(騒音と不安)
    • 天井裏や壁の中での断続的な物音(カリカリ、カサカサ)により、睡眠不足や慢性的な不安に襲われます。「ネズミがいる家」という精神的な負担は非常に大きく、快適な生活が奪われてしまいます。

自力で駆除はできる?赤ちゃんネズミと親ネズミの対策

ハツカネズミ薬品

「赤ちゃんネズミを見つけてしまったけれど、費用をかけずに自分で駆除したい」と考えるのは分かります。

しかし、赤ちゃんネズミがいる状況での自力駆除は非常に困難で、かえって被害を拡大させてしまうリスクが高くなります。

ここでは、自力駆除が難しい理由と、それでもすぐできる応急処置、そして「自力駆除の限界」について説明します。

❶ 【誤解】赤ちゃんネズミに殺鼠剤は効きにくい理由

ネズミ駆除の代表的な方法である殺鼠剤(毒餌)は、赤ちゃんネズミには効果が出にくい傾向があります。知らずに安易に殺鼠剤を置いて放置すると、時間だけが過ぎてしまいその間に大繁殖が進んでしまいます。

殺鼠剤が効きにくい2つの理由
  • 離乳していないため殺鼠剤を食べない
    • 生まれたばかりの赤ちゃんネズミは、親ネズミの母乳で育ちます。固形の毒餌を食べるようになるのは、離乳後の成長段階に入ってからです。そのため、親ネズミだけが毒餌を食べても、巣にいる赤ちゃんネズミには手が届きません。
  • 死骸が巣に残るリスク
    • もし親ネズミが殺鼠剤を食べて死亡し、巣の中に死骸が残された場合、その死骸や赤ちゃんネズミの死骸が壁の裏や天井裏で腐敗し、強烈な異臭やウジ虫・ハエなどの二次被害が発生します。巣の場所を特定できない自力駆除では、このリスクを避けられません。

❷ 自力でできる初期対策:見つけた時の応急処置

「駆除はプロに任せるにしても、何もせずにはいられない」という気持ちも分かります。赤ちゃんネズミを見つけた際に、被害拡大を防ぐために今すぐできる「初期の応急処置」をしておきましょう。

STEP

素手で触らない

ネズミやその排泄物には病原菌や寄生虫がいます。必ず厚手のゴム手袋やマスクを着用してください。

STEP

現場周辺の清掃・消毒

糞尿や体液が残っている可能性のある場所を、市販のアルコール消毒液(次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液が推奨)で丁寧に拭き上げてください。この際、ホコリを舞い上げないよう掃除機は使わず、拭き取り清掃を徹底します。

STEP

自力駆除の限界:なぜ「巣ごと根絶」が必要なのか?

ネズミの赤ちゃんが出入りしている小さな穴(配管の隙間、換気口など)があれば、一時的にアルミホイルやパテなどで塞ぎます。

ただし、これは親ネズミが巣を移すための別の場所を探して被害が拡大する可能性があるため、あくまでプロが来るまでの応急処置に留めてください。

❸ 自力駆除の限界:なぜ巣ごと駆除が必要なのか?

対策したにもかかわらず赤ちゃんネズミが家の中にいるということは、ネズミの「巣」と「侵入経路」が残っていることとなります。

自力で駆除できる範囲には限界があり、完全に被害を終わらせるためには、以下の2点を同時に解決しなければなりません。

解決すべき課題自力駆除の困難な点
課題1:巣の特定と撤去ネズミの巣は、天井裏、壁の隙間、床下など、目視が難しい場所に作られます。赤ちゃんネズミの死骸が残ると異臭の原因になるため、巣を特定し、残さず撤去する
課題2:侵入経路の完全封鎖ネズミはわずか1.5cm程度の隙間があれば侵入できます。家中の無数の侵入経路をすべて見つけ出し、再侵入できないよう完全に封鎖する。

親ネズミや赤ちゃんを一時的に駆除できたとしても、「侵入経路」が残っていれば、ネズミがすぐに侵入し被害は再発します。

最速で解決!プロの業者に依頼すべき状況とメリット

駆除業者

赤ちゃんネズミを発見したという事実は、被害がすでに「大繁殖フェーズ」に移行していることを示しています。この状況で日常を取り戻す唯一の方法は、ネズミ駆除のプロの業者に依頼することのみです。

ここでは、プロの業者に依頼することで得られる確実なメリットと、具体的な駆除の流れを解説します。

❶ プロの駆除業者なら「巣ごと根絶」できる理由

プロの業者に依頼する最大のメリットは、一時的な駆除ではなく「巣ごと根絶」して再発をふせぐことが期待できる点にあります。

プロの技術が必要な理由業者が提供する解決策
高度な調査力赤ちゃんネズミがいる場所となる天井裏や壁の隙間、床下などの「巣」を正確に特定し、徹底的に駆除します。
確実な封鎖技術ネズミの習性や侵入経路のパターンを熟知しており、わずか1.5cmの隙間も見逃さず、専用の資材で完全に封鎖し、再侵入を阻止します。
安全な処理と清掃感染症リスクのあるネズミの死骸や排泄物を安全に撤去し、専用の薬剤で徹底的な消毒・殺菌・消臭を行います。

こうしたネズミの駆除、侵入経路の封鎖、再発防止、衛生管理という一連のプロセスを全てプロに任せることができます。

❷ 赤ちゃんネズミがいる場合の業者の具体的な駆除手順

優良な駆除業者は、場当たり的な駆除ではなく、被害状況に応じた体系的な手順を踏んで作業を進めます。赤ちゃんネズミがいる状況では、特に「調査」と「清掃・封鎖」が重要となります。

STEP

徹底的な被害状況の調査・見積もり

ネズミの種類、生息場所、巣の位置、侵入経路の特定を行います。この段階で正確な見積もり(総額)が提示されます。

STEP

駆除作業(捕獲・毒餌の設置)

親ネズミを対象に、トラップや効果的な毒餌をネズミの活動場所(ラットサイン)に設置します。赤ちゃんの状況に応じて、巣の周辺も慎重に対処します。

STEP

侵入経路の完全封鎖

特定した全ての侵入経路(換気口、配管の隙間、エアコンの導入口など)を、ネズミがかじれない専用の金網やパテなどで頑丈に封鎖します。この「物理的な封鎖」こそが再発防止の鍵です。

STEP

死骸・巣の撤去と消毒・清掃

駆除後のネズミの死骸や巣を撤去し、病原菌やノミ・ダニ対策として、強力な消毒・殺菌・消臭作業を行います。

❸ 【重要】優良なネズミ駆除業者を選ぶための5つのチェックリスト

迅速な解決を望むあまり、悪質な業者を選んでしまうと、高額な費用を払ったにも関わらず再発する可能性があります。ここでは、信頼できる業者を見極めるための重要なチェックポイントを紹介します。

チェックリストなぜ重要か
① 料金体系の透明性「一式」ではなく、調査費、駆除費、封鎖費などが明細で提示されるか。追加料金の有無を事前に確認しましょう。
② 再発保証の有無駆除後に一定期間内にネズミが再発した場合、無償で再施工する「保証期間」と「保証内容」が明確かを確認します。
③ 駆除実績と専門資格駆除後に一定期間内にネズミが再発した場合、無償で再施工する「保証期間」と「保証内容」が明確かを確認します。
④ 相見積もりを推奨しているか誠実な業者は、お客様が他社と比較検討することを歓迎し、自社の見積もりの根拠を説明してくれます。
⑤ 契約前の書面での確認口頭ではなく、必ず作業内容、費用、保証内容を記載した書面を提示してくれるかを確認しましょう。

ネズミ駆除は、業者の技術と誠実さで結果が大きく変わります。不安な状況だからこそ、焦らず複数の業者を比較検討することが、最良の結果につながります。

なお、費用に関しては被害状況で大きく変動しますが、基本的には建物が損壊していて修繕が必要となると費用が大きく跳ね上がります。

複数社に相見積もりを取ることで、被害状況にあった相場が理解できるので、複数社に見積もりを取りましょう。


害獣駆除のおすすめ業者に関しては「害獣駆除おすすめ業者10選!料金相場と選び方も紹介!」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

よくある質問(FAQ)

ネズミの赤ちゃんという緊急性の高い問題に直面していると、冷静な判断が難しくなるものです。ここでは、皆様からよく寄せられる疑問や、駆除において迷いが生じやすい点についてお答えします。

赤ちゃんネズミを可哀そうだと感じて駆除をためらっています。どう考えればいいですか

そのように感じられるのは、優しい気持ちの表れであり、当然の感情です。しかし、ネズミの駆除は単に命を奪うことではなく、「ご自身の健康と、家族やペットの安全を守るための衛生管理」であることをご理解ください。

ネズミは深刻な病原菌を媒介し、家にいるだけでアレルギーや感染症のリスクが格段に上がります。また、配線をかじり火災を引き起こす可能性もあります。

専門業者に依頼すれば、倫理的な葛藤を抱くことなく、安全かつ迅速に問題を解決できます。これは、被害を放置して病気に罹患したり、火災などの重大な事故に発展したりするリスクを避けるための「責任ある行動」であると考えてください。

赤ちゃんネズミの死骸を見つけたらどうすればいいですか?

絶対に素手で触らないでください。ネズミの体液や排泄物には病原菌がいる可能性があります。

  1. 準備: 厚手のゴム手袋、マスク、使い捨てのエプロンを着用してください。
  2. 清掃: 死骸をトングやちりとりなどで丁寧に回収し、二重にしたビニール袋に入れます。
  3. 消毒: 死骸があった場所と、その周辺を次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液や高濃度アルコールで徹底的に拭き上げます。
  4. 廃棄: 密閉したビニール袋を、お住まいの自治体のルール(「一般ごみ」「可燃ごみ」または「動物の死骸の処理方法」)に従って処分してください。

もし駆除作業中に死骸を多数発見した場合は、健康リスクを避けるためにも、専門業者に死骸の撤去・清掃・消毒を依頼することを強く推奨します。

駆除費用はどれくらいかかりますか?

ネズミ駆除の費用は、被害の深刻度(赤ちゃんネズミがいるか)、ネズミの種類、建物の構造と広さ、そして侵入経路の数によって大きく変動するため、一律の相場をお伝えするのは困難です。

  • 費用が高くなる主な要因:
    • ネズミが長期的に住み着いており、巣が広範囲に及んでいる(赤ちゃんがいる状況)。
    • 侵入経路が多く、封鎖作業に時間がかかる。
    • 天井裏など作業が困難な場所が被害の中心である。

費用を正確に把握し、納得して依頼するためには、必ず複数の優良業者に「無料の現地調査」と「詳細な見積もり」を依頼してください。

ネズミの赤ちゃんを発見した際の駆除に関するアンケート

アンケート概要

調査期間:2025年11月全期間

調査方法:当サイト独自Webアンケート

調査対象:ネズミの赤ちゃんを発見してしまった方

調査内容: ネズミの赤ちゃんの駆除に関するアンケート

調査結果:有効回答数18名

こちらでは、ネズミの赤ちゃんを発見してしまった方にお願いしたネズミの赤ちゃんの駆除に関するアンケートをご紹介します。

同じお悩みを持った方の駆除に関する考え方も参考になさってください。

Q1.赤ちゃんネズミを発見してから、情報収集するまでにかかった期間はどれくらいですか?

Q1.赤ちゃんネズミを発見してから、情報収集するまでにかかった期間はどれくらいですか?
回答回答数割合
当日〜3日以内10件56%
4日〜1週間以内5件28%
1週間以上3件16%

ネズミの赤ちゃんを発見してしまったら、赤ちゃんがねずみ算式に増えますので放置はせず、緊急で対処が必要です。

Q2.ネズミを発見した時、どのように解決したいと考えましたか?(最も近いものを一つ選択)

Q2.ネズミを発見した時、どのように解決したいと考えましたか?(最も近いものを一つ選択)
回答回答数割合
プロの駆除業者に依頼する7件39%
自力で駆除できるか試してみる8件44%
とりあえず市販の殺鼠剤やトラップを試す2件11%
放置して様子を見る1件6%

まずは、自力で駆除をしたいという思いはわかりますがめネズミの赤ちゃんは「自力で駆除はできる?赤ちゃんネズミと親ネズミの対策」の項目でお伝えした通り駆除はとても困難です。早めに駆除業者に依頼することをおすすめします。

Q3.ネズミ駆除業者を選ぶ際に、最も重視するポイントは何でしたか?(一つ選択)

Q3.ネズミ駆除業者を選ぶ際に、最も重視するポイントは何でしたか?(一つ選択)
回答回答数割合
料金の安さ・透明性6件33%
再発保証の内容・期間7件39%
駆除実績・口コミの評価3件17%
迅速な対応・即日対応の可否2件11%

駆除業者を選ぶ際にはできるだけ安く抑えたいものですが、再発をしては意味がありません。数社に相見積もりをとってこうとパフォーマンスの良い業者に依頼しましょう。

こちらでネズミ駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

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この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

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