イタチ駆除の費用はいくら?料金相場と安く抑えるコツを解説

イタチ駆除費用相場

イタチが自宅に棲み着いてしまったら、もし鉢合わせしたらと落ち着かないし、家が不潔になるのも怖いですね。

「いますぐプロに頼んで解決したい!」という切羽詰まった気持ちの一方で、」「高額請求されたらどうしよう」という不安もあります。

本記事では、イタチ被害にお困りの方のために、駆除費用の相場料金や費用を抑えるコツ・信頼できる業者の選び方などを紹介します。

イタチ被害に遭われている方の参考になれば幸いです。

最初にイタチの特徴を見てみましょう。

イタチの特徴
イタチ

イタチは体長数十センチ程度の細長い体躯を持つ、非常に身軽な雑食性の害獣です。

家屋に侵入すると夜行性ゆえに、天井裏を走り回る「ドタドタ」という騒音で住民の安眠を妨害します。

被害を特定する痕跡として、まずフンは細長く水分が多い形状が特徴で、最も厄介なのは強烈な悪臭を放つ点です。

これは、縄張りを示すための肛門腺の分泌液が混ざるためであり、イタチには一箇所にフンを溜める「ため糞」の習性があるため、天井が腐食したり、ノミやダニが発生したりする原因となります。

一方、足跡は2〜3cmと小さく、5本の指と爪が残り、前足よりも後ろ足が若干大きい梅の花のような形をしていますが、体重が軽いため跡が残りにくいのも特徴です。

目次

イタチ駆除の料金相場はいくら?費用目安は!

料金相場

業者に依頼するとなると、「一体いくらかかるのだろう?」という費用面の不安が一番大きいですよね。

まずは、イタチ駆除の費用相場や料金の目安を見てみましょう。

1. 【結論】イタチ駆除の費用相場

一般的な戸建て住宅におけるイタチ駆除の総額は、15万円から30万円が費用の目安となります。

ただし、これはあくまで目安の幅であり、被害の状況や建物の構造、そして業者による保証内容によって大きく変動します。

作業内容費用相場の目安(総額)備考
イタチ駆除・再発防止一式15万円 〜 30万円軽度から中度の被害における目安。清掃や消毒、侵入口の封鎖まで含む。
重度の被害・大規模修繕30万円 〜 50万円以上広範囲な断熱材の入れ替えや、大がかりな修繕が必要なケース。

「こんなに高いの」「費用にはこんなに幅があるの」と感じるかもしれませんが、イタチ駆除の費用は単にイタチを追い出すだけでなはありません。

「被害をリセットし、再発を徹底的に防ぐ」ため、侵入経路を塞いだり壊された建物を修繕する費用も必要だからです。

2. 駆除の「作業別」費用の目安

スクロールできます
作業項目役割費用相場の目安(単体)備考
① 追い出し・捕獲建物内にいるイタチを追い出す、または捕獲(特定条件下のみ)する。3万円 〜 8万円忌避剤の散布や燻煙作業など。
② 侵入口の封鎖・再発防止工事イタチの侵入経路(わずか3cmの隙間も)を特定し、金網などで完全に塞ぐ。8万円 〜 20万円費用の大半を占める最重要作業。封鎖箇所数や難易度で変動。
③ 清掃・消毒・消臭糞尿の撤去、悪臭と雑菌の除去、ノミ・ダニの駆除など。5万円 〜 15万円被害の範囲や汚染度合いによって変動。衛生的観点から必須の作業。
調査・見積もり被害状況の確認と、駆除プランの作成。無料〜1万円ほとんどの優良業者は無料で行っています。

イタチ駆除の総費用は、主にこちらの3つの作業の合計によって構成されます。見積もり料金が適正かどうかを判断するために、それぞれの作業の役割と費用目安を理解しておきましょう。

🚨 特に費用が高くなるのは「② 侵入口の封鎖」です

イタチ駆除で最も重要なのは「再発させないこと」です。そのため、費用面でも侵入口の徹底的な封鎖工事が大きな割合を占めます

この封鎖作業は、業者によって使用する資材(金網、パンチングメタルなど)や、封鎖箇所の数、作業の難易度が大きく異なるため、費用に差が出やすいポイントです。

「相場より極端に安い見積もり」は、この再発防止工事が手薄になっている可能性があるため、注意が必要です。目先の安さだけでなく、「安心をいくらで買えるか」という視点で業者を比較検討しましょう。

なぜ費用に差が出る?イタチ駆除の料金変動要因

知識

イタチ駆除の相場が15万円~30万円と幅があるのは、建物の修繕費が被害の状況によるからです。

見積もりを見て慌てないよう、ここでは費用を大きく左右する4つの変動要因を紹介します。これらを理解しておけば、業者からの説明も理解しやすくなります。

1. 【最も重要】被害の「深刻度」と「範囲」

被害の深刻度と汚染範囲は、清掃・消毒・修繕にかかる費用に直結するため、最も大きな変動要因となります。

被害レベル特徴と必要な作業費用の傾向
軽度侵入したてで、糞尿被害が一部の狭い範囲(数か所)に限られている。相場の下限に近い。追い出しと封鎖がメイン。
中度数ヶ月が経過し、糞尿被害が複数箇所にわたる。臭いが生活空間に届き始めている。相場の中心。清掃・消毒範囲が広くなる。
重度長期間放置され、断熱材が広範囲でボロボロにされている。天井板などにシミができており、大がかりな修繕が必要。相場の上限を超える可能性あり。修繕費用が加算される。

特に、糞尿が原因で天井裏の断熱材が湿ってカビが生えたり、建物の構造材を腐食させたりしている場合、駆除費用に加えて断熱材の交換や修繕工事費が発生し、総額が高くなります。

2. 侵入経路の「多さ」と「難易度」

再発を防ぐために、イタチが侵入できる隙間(わずか3cm程度)はすべて封鎖する必要があります。この作業の量と難易度が費用を大きく左右します。

  • 侵入経路の数: 封鎖すべき箇所が多ければ多いほど、作業時間と資材費が増えるため、費用は高くなります。
  • 作業の難易度:
    • 高所作業: 屋根の上、軒下、換気口など、足場が必要になる場所での作業は、安全確保のために費用が加算されます。
    • 複雑な構造: 住宅の構造が複雑で、隙間が発見しにくい、あるいはアクセスしにくい場合は、その分手間がかかります。

3. 建物の「種類」と「大きさ」

建物の特性も費用に影響します。

  • 建物の種類:
    • 戸建て: 一般的な駆除相場が適用されます。
    • アパート・マンション(大家・管理者): 複数戸に被害が及んでいる場合は広範囲の作業となり高額になる傾向があります。
    • 店舗・倉庫: 面積が広大な場合や、特殊な設備がある場合は、作業工程が複雑化し費用が高くなります。
  • 建物の大きさ: 床面積や天井裏の空間が広いほど、調査・追い出し・清掃・消毒の範囲が広くなるため、費用は比例して高くなります。

4. 保証期間と再発防止対策の内容

優良な業者は、駆除完了後の再発防止のための保証制度を設けています。保証の内容が手厚いほど、その費用は総額に含まれるため、価格は高くなる傾向があります。

保証内容費用の傾向業者選びの視点
長期保証(3年〜5年)やや高めになる。再発時の無償対応が含まれ、「安心」を買うための費用として妥当。
短期保証(1年未満)相場どおり、あるいは安めになる。短期間での再発リスクが残るため、保証内容を慎重に確認すべき。
保証なし極端に安い場合がある。絶対に避けるべきです。再発した場合にすべて自己負担になります。

見積もりを比較する際は、単なる金額だけでなく、「この費用でどれくらいの期間、安心して暮らせるのか」という保証期間も含めて判断することが重要です。

イタチ駆除の費用を「安く抑える」ための具体的コツ

ポイント

イタチ駆除は安くない費用がかかるからこそ、「できるだけ無駄なく、賢く費用を抑えたい」と考えるのは当然です。

ここでは、単なる値引き交渉ではなく、「結果的に総額を安く抑え、再発リスクも回避できる」ための、4つのコツをご紹介します。

1. 【最重要】「早めの依頼」で被害拡大を防ぐ

費用を安く抑えるための最良の手段は、被害の初期段階で業者に依頼することです。

イタチは繁殖力が強く、同じ場所にフンをする習性があるため、放置すればするほど以下のように被害が拡大します。

  • 糞尿の増加: 清掃・消毒・消臭の作業範囲が広がり、費用が倍増します。
  • 断熱材の損傷: 巣作りや糞尿のせいで断熱材の交換が必要になり、高額な修繕費用が発生します。
  • 繁殖: 子イタチが生まれれば、追い出しが難しくなるだけでなく、駆除後の清掃範囲も大幅に広がります。

「まだ大丈夫だろう」と悩んでいる期間が、そのまま費用の上昇につながります。異変に気づいたらすぐに無料調査を依頼しましょう。

2. 複数業者から見積もりを取り「比較」する

イタチ駆除の費用は業者によって大きく異なります。適正価格で契約するためには、最低でも3社以上から見積もりを取得し比較検討しましょう。

ただし、単に最終的な「合計金額」を比べるだけでは不十分です。

  • 相場を知る: 複数社から見積もりを取ることで、被害状況に対する適正な相場観を養うことができます。
  • 手抜きを見抜く: 極端に安い見積もりを提示してきた業者は、再発防止工事(侵入口の封鎖)や、清掃・消毒作業を省略している可能性があります。内訳を比較し、作業の質を評価することが重要です。

3. 見積もりの内訳を徹底的にチェックする

悪徳業者による高額請求やトラブルを避けるために、必ず見積もり書で以下の点をチェックしてください。

チェック項目避けるべき表記確認すべきこと
作業項目「イタチ駆除一式:〇〇円」「追い出し」「封鎖」「清掃・消毒」が明確に分かれているか。
封鎖箇所「侵入口封鎖工事:一式」封鎖する具体的な箇所名や個数が記載されているか。
保証内容「アフターフォローあり」保証期間(例:3年)と、保証範囲(再発時の対応)が明記されているか。

内訳が不透明な業者には、必ず「どの作業にいくらかかるのか」を質問し、納得いくまで説明を求めましょう。丁寧に説明してくれる業者は、それだけで信頼性が高いと言えます。

4. 火災保険が適用できるか確認する

イタチ駆除の費用を実質的に安く抑えるために、ご加入中の火災保険が適用できないか確認してみましょう。

イタチによる被害は基本的に保険適用外ですが、以下のケースでは適用が認められる可能性があります。

  • 風災・雪災などで屋根や壁が破損し、その破損箇所からイタチが侵入した場合。
  • イタチの被害によって発生した建物の修繕費用(瓦の修理、雨どいの修繕など)が、別の保険の適用範囲となる場合。

保険会社によって判断が異なるため、まずは保険会社(または代理店)に相談し、「業者による見積書」と「被害状況の写真」を提出して確認してみることをおすすめします。

適用されれば、費用負担を大幅に減らすことができます。

イタチ駆除と駆除費用に関するアンケート

アンケート概要


調査期間:2025年9月全期間

調査方法:当サイト独自Webアンケート
調査対象:イタチの駆除をしたことがある方
調査内容: イタチの駆除費用に関するアンケート
調査結果:有効回答数21名

Q1. 最も困ったイタチ被害は何でしたか?(複数選択可)

Q1. 最も困ったイタチ被害は何でしたか?(複数選択可)
回答回答数割合
騒音や足音19件35%
糞尿による悪臭16件29%
衛生面11件20%
建物の破損8件14%

イタチの被害は騒音や足音で気づくことが多くなります。建物に長くいつかれると糞尿で建物が破壊されます。

Q2. 駆除をプロに依頼するにあたり、最も不安だったことは何ですか?(一つだけ選択)

Q2. 駆除をプロに依頼するにあたり、最も不安だったことは何ですか?(一つだけ選択)
回答回答数割合
費用が高額になること10件47%
駆除後に再発しないか8件38%
悪徳業者に騙されないか3件14%

プロの駆除業者に依頼する際には、やはり費用面が一番気になります。複数業者から見積もりをとってコスパの良い業者に依頼しましょう。

Q3. イタチ駆除の総額で、許容できると思う金額帯はいくらでしたか?(一つだけ選択)

Q3. イタチ駆除の総額で、許容できると思う金額帯はいくらでしたか?(一つだけ選択)
回答回答数割合
10万円未満1件4%
10万円〜15万円7件33%
15万円〜25万円10件47%
25万円以上3件14%

多くの方は15〜25万円程度で駆除ができればと考えています。

Q4. 最終的なイタチ駆除の費用はいくらでしたか?(一つだけ選択)

Q4. 最終的なイタチ駆除の費用はいくらでしたか?(一つだけ選択)
回答回答数割合
15万円未満2件9%
15万円〜25万円8件38%
25万円〜35万円7件33%
35万円以上4件19%

駆除を行う場所の広さや、建物への被害状況で費用が大きく変動しますが、25万円前後が多いようです。

Q5. 費用が高くなった要因は何でしたか?(一つだけ選択)

Q5. 費用が高くなった要因は何でしたか?(一つだけ選択)
回答回答数割合
追い出し作業4件19%
清掃・消毒作業5件23%
侵入口の封鎖・再発防止工事12件57%

費用が高くなる原因と考えられるのは、侵入口の封鎖と再発防止などの建物の修繕費です。これらの費用はは被害が軽いうちに施行することで抑えることができる場合があります。

費用だけでなく信頼できる駆除業者の選び方

選び方

イタチ駆除は、単に安い業者を選ぶと、再発や手抜き工事のリスクが高まります。費用だけでなく、「信頼性」と「技術力」を兼ね備えた業者を選ぶことが、長期的に見て最も費用対効果が高い解決策となります。

ここでは、後悔しない業者選びのための4つの重要な基準をご紹介します。

1. 料金に関する安心要素をチェックする

信頼できる業者は、料金体系や取引に関して、利用者を不安にさせないための配慮を徹底しています。

  • 完全無料の見積もり・調査があるか
    • 現地調査や見積もりが無料であることは、不安を取り除くための優良業者の基本サービスです。
  • 「追加料金なし」を明確にしているか
    • 駆除作業中に予期せぬ被害が発覚した場合でも、「基本の見積もり以外で追加料金は発生しません」という明確な約束があるか確認しましょう。
  • 明確な保証期間と対応があるか
    • 駆除完了後にイタチが再侵入した場合、無償で再対応してくれる保証期間(3年〜5年推奨)が設定されているか確認してください。これが業者選びの生命線となります。

2. 資格や実績、口コミを確認する

イタチは鳥獣保護管理法で保護されている動物です。法律を遵守し、専門的な知識と技術で安全に作業を遂行できる業者を選びましょう。

  • 専門登録や資格
    • 「ねずみ・害虫駆除業」などの自治体への登録があるか確認しましょう。これにより、業者が一定の基準を満たしていることがわかります。
  • 豊富な実績と専門性
    • 創業年数や施工実績(件数)が豊富かチェックしましょう。多くのイタチ被害を解決してきた実績は、技術力の裏付けとなります。
  • 第三者の口コミ・評判
    • Googleマップや口コミサイトで、実際に依頼した人の評価や体験談を確認しましょう。特に「対応の丁寧さ」「駆除後の再発の有無」に関するコメントは重要です。

3. 担当者の対応で信頼性を判断する

見積もりのために自宅に来た担当者の対応は、その業者の信頼性を測る最大のヒントになります。

  • 現地調査の丁寧さ
    • 天井裏だけでなく、屋根裏、床下、壁の隙間、換気扇周りなど、徹底的に侵入経路を探してくれたか。曖昧な調査で済ませる業者は、再発リスクを高めます
  • 質問への分かりやすい説明
    • イタチの生態、駆除方法、作業工程、費用内訳などについて、専門用語を使わず、納得できるまで丁寧に説明してくれるか。不安な気持ちに寄り添ってくれる担当者かを見極めましょう。
  • 強引な勧誘がないか
    • 「今すぐ決めないと被害が拡大する」「今日契約すれば〇割引にする」など、契約を急かすような強引な勧誘を行う業者は避けるべきです。

害獣駆除のおすすめ業者に関しては「害獣駆除おすすめ業者10選!料金相場と選び方も紹介!」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

こちらでイタチの駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

イタチ駆除の相場に関するまとめ

この記事では、イタチ被害に遭われている方が、イタチの駆除業者に依頼する際に気になる費用相場を調べてみました。

イタチの駆除と言っても、ただ駆除するだけではイタチは帰巣本能で戻ってきますので、侵入口を塞ぐ必要があります。

また、イタチのフンで建物を傷めたり、フンの病原菌による健康被害の可能性があるため、フンの除去や消臭・殺菌などが必要です。

さらに、イタチが齧ることで建物が損壊したり、電線を齧られて火事になる心配もあります。こうしたことから、駆除の後に、掃除・消臭・殺菌そして、侵入経路の封鎖は必ず必要になります。

その上で、イタチに荒らされた建物の修繕なども必要になると費用がかさむので、駆除は早めに行いましょう。

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この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

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