家でハクビシンらしき動物のフンを見つけてしまった!
そんな方のためにハクビシンのフンの見分け方と、ハクビシンのフンの特徴・取り扱い方を紹介します。
間違った対応で被害を拡大しないように、是非参考になさってください。

ハクビシンは、額から鼻先にかけてはっきりとした白い筋(白鼻)を持つ、飼い猫ほどの大きさの夜行性動物で、その高い身体能力から屋根裏などに侵入する厄介な害獣です。
木登りや電線渡りが得意で、わずか八センチメートルほどの隙間からも家屋に侵入し、断熱材を破って巣を作ります。
最大の被害は、決まった一箇所に大量の排泄物をする「ため糞」の習性です。
フンは長さ五~十五センチメートルほどの棒状で、雑食性、特に果物を好むため、未消化の種子が多く混じっているのが特徴です。
この糞尿が溜まると強烈なアンモニア臭や建材の腐食、ダニ・ノミの発生を招きます。
足跡は丸みを帯びた形状で、五本の指がはっきりと残ることが多く、壁や木に爪痕が見られる場合もあります。
そのフンはハクビシン?特徴と他種との見分け方

「庭やベランダに見慣れないフンがあるけれど、一体何の動物だろう…」と思ってハクビシンを疑う場合の見分け方をご紹介します。
ハクビシンのフンには、他の野生動物や野良猫とは明らかに異なる「3つの大きな特徴」があります。
まずは、目の前にあるフンが以下の特徴に当てはまるかチェックしてみてください。
❶ハクビシンのフンの大きな特徴「溜めフン」
ハクビシンには、「溜めフン」という習性があります。これは、決まった場所をトイレとして使い、何度も同じ場所に排泄を繰り返す性質のことです。
- 一箇所に大量にある: 数日〜数週間のうちに、山のようにフンが積み上がっている場合はハクビシンの可能性が極めて高いです。
- 強烈なニオイ: フンそのものよりも、一緒に排泄される尿のアンモニア臭が混ざり、屋根裏から耐えがたい悪臭が漂ってきます。
天井裏に「溜めフン」をされると、その重みと水分で天井板にシミができたり、最悪の場合は腐食して天井が抜け落ちる原因にもなります。
❷内容物で見分ける:種子が混じっていれば可能性大
ハクビシンは雑食性ですが、特に甘い果物を好んで食べます。そのため、フンをよく観察(※直接触れず、棒などで確認)すると、未消化の植物の種や果実の皮が混ざっていることが非常に多いです。
- 見た目: 5cm〜15cm程度の細長い形状で、色は食べたものによって変わりますが、茶褐色であることが一般的です。
- 判別ポイント: 昆虫の羽根や動物の毛よりも、柿やイチジク、ブドウなどの「種」が目立つ場合は、ハクビシンが近くの家や庭を餌場にしている証拠です。
❸【比較表】アライグマ・タヌキ・イタチ・猫との違い
「ハクビシンに似た動物」との違いを表にまとめました。正体を特定する際の参考にしてください。
| 動物 | フンの特徴 | 主な排泄場所 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ハクビシン | 種が混じる。細長い。 | 屋根裏・ベランダ(溜めフン) | 同じ場所に執着する。 |
| アライグマ | 5~10cm程度。少し太め。 | 庭の隅、屋根裏など | 雑食だがハクビシンより動物質も食す。 |
| タヌキ | 溜めフンをするが、形が崩れやすい。 | 屋外(地面)がメイン | 屋根裏に登ることは稀。 |
| イタチ | 5mm〜1cmと細い。水分が多い。 | 侵入口の近く、屋根裏 | 非常に肉食性が強く、臭いが強烈。 |
| 野良猫 | 節がある。土を被せることがある。 | 柔らかい土の上、砂場 | 自分のフンを隠す習性がある。 |
「溜めフン」の習性があり、かつ果物の種が混ざっているなら、それは十中八九ハクビシンの仕業です。
ハクビシンは非常に警戒心が強い一方で、一度決めたトイレ場所への執着心が強いため、単にフンを掃除しただけではまた戻ってきます。 正体がわかったら、次は「これ以上被害を広げないための対策」を急ぐ必要があります。
放置は絶対NG!ハクビシンのフンが引き起こす3つのリスク

「たかが動物のフンだし、そのうち乾燥して消えるだろう」と放置するのは、非常に危険です。
ハクビシンのフンは、放置すればするほど人間の健康やマイホームに深刻なダメージを与え続けるのです。
ここでは、放置することで発生する「3つの大きなリスク」について解説します。
❶ 健康被害:致死的な感染症やアレルギーの原因
野生のハクビシンは、私たちの想像以上に多くの病原体や寄生虫を媒介しています。フンそのものだけでなく、乾燥して空気中に舞い上がった成分を吸い込むだけでも、以下のような健康リスクが生じます。
- ハクビシン回虫症: フンに含まれる卵を口にしてしまうと(手洗いや空気感染など)、脳や目に重篤な障害を引き起こす恐れがあります。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS): ハクビシンに付着したマダニを介して感染し、最悪の場合は死に至るケースも報告されている危険な病気です。
- 二次的な害虫被害: フンを餌にするゴキブリや、動物に寄生するノミ・ダニが家中に繁殖し、激しい痒みやアレルギー症状を引き起こします。
❷ 家屋被害:天井が抜け落ちることも
ハクビシンの「溜めフン」の習性は、家そのものの寿命を縮めます。
- 天井板の腐食: 決まった場所に大量のフンと尿が蓄積されると、その水分が天井板(ベニヤなど)に染み込み、腐らせていきます。
- 重みによる崩落: 長年蓄積されたフンは数十キロの重さになることもあり、ある日突然、腐った天井板が突き抜けてフンと一緒に部屋の中に落下してくるという、恐ろしい事態を招きかねません。
- 断熱材の破壊: 屋根裏にある断熱材を寝床にしてボロボロにしたり、そこに排泄をしたりするため、断熱機能が失われ、家全体の資産価値を大きく下げてしまいます。
❸ 精神的ストレス:足音と悪臭による安眠妨害
被害は肉体や建物だけにとどまりません。実際に被害に遭われた方が最も苦しむのが、精神的なストレスです。
- 夜間の騒音: 夜行性のハクビシンがドタバタと走り回る音は、静かな夜には想像以上に響きます。「また今夜も来るのではないか」という不安から不眠症になる方も少なくありません。
- 拭いきれない悪臭: 染み付いた強烈な獣臭やアンモニア臭は、市販の消臭剤では消えません。生活空間にまで臭いが漂ってくると、来客を呼べなくなるなど日常生活に大きな支障をきたします。
このように、ハクビシンのフンは時間が経てば解決する問題ではなく、放置するほど「被害総額」も「除菌の難易度」も上がっていきます。
「いつもと違う臭いがする」「天井にシミができた」と感じたら、それは家からの最終警告です。
【閲覧注意】自分で掃除・消毒する際の正しい手順と注意点

「業者に頼む前に、まずは自分で掃除してみたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、ハクビシンのフン掃除は、普段の掃除とは全く別物です。
防護が不十分だと、掃除中にウイルスを吸い込み、あなた自身やご家族が健康被害に遭うリスクがあります。もし自力で行う場合は、以下の手順と装備を必ず守ってください。
❶ 準備すべき装備(防護服・マスク・手袋は必須)
ハクビシンのフンには目に見えない細菌や寄生虫の卵が無数に含まれています。以下の「完全装備」を用意できない場合は、作業を控えてください。
- N95マスク(推奨): 一般的な不織布マスクではなく、微粒子を遮断する医療・産業用のN95マスクを強く推奨します。
- 使い捨ての防護服または合羽: フンが衣服に付着するのを防ぎます。作業後はそのまま廃棄できるものが理想です。
- ゴム手袋(厚手): 直接触れないよう、二重に装着するとより安全です。
- ゴーグル: 目からの感染(粘膜感染)を防ぐために必要です。
❷ 安全な処理手順と消毒液の選び方
作業時に最も注意すべきは、「乾燥したフンを舞い上げないこと」です。
- フンを湿らせる: 乾いたフンは非常にもろく、すぐに粉塵となって舞い上がります。あらかじめ市販の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた塩素系漂白剤など)や高濃度のアルコールスプレーをたっぷり吹きかけ、湿らせてから回収してください。
- 新聞紙やペーパータオルで包み込む: 掃除機を使うのは絶対に避けてください。掃除機の排気口からウイルスや菌が家中にまき散らされてしまいます。必ず手作業で、包み込むように回収し、二重にしたゴミ袋に密閉して廃棄してください。
- 仕上げの徹底消毒: フンを取り除いた後の場所には、目に見えない菌が残っています。次亜塩素酸ナトリウムを用いて、シミが残らない程度に広範囲を浸すように消毒してください。
❸ 注意!その掃除、かえって被害を広げていませんか?
自分で掃除をする際に、多くの人が陥る「落とし穴」があります。
- 掃除機の使用は厳禁: 先述の通り、掃除機はウイルス拡散機になってしまいます。一度吸い込んでしまうと、掃除機自体を破棄しなければならない事態にもなりかねません。
- 水洗いだけでは不十分: 水で流すだけでは、菌を周囲に広げるだけです。必ず「殺菌」を目的とした薬剤を使用してください。
- 屋根裏などの高所作業: 慣れない場所での作業は転落事故の危険があるほか、防護が甘い状態で狭い空間に入ると、高濃度の病原菌を吸い込むリスクが跳ね上がります。
ここまでお読みいただき、「自分には少しハードルが高い」「道具を揃えるだけで大変だ」と感じた方も多いはずです。実際、ハクビシンのフン処理は、清掃よりも「その後の完全な殺菌と消臭」が最も困難です。
次の項目では、なぜ多くの方が最終的にプロの駆除業者に依頼することになるのか、その決定的な理由について解説します。
自力での清掃・駆除には限界がある理由

正しい装備を揃えれば、目に見える範囲のフンを掃除することは可能です。しかし、多くの方が自力での清掃後に「結局、数日後にまたフンをされた」「臭いが全く消えない」と頭を悩ませ、最終的にプロへ相談されます。
なぜ、自力での対策には限界があるのでしょうか?それには、ハクビシンの生態に関わる決定的な理由があります。
❶屋根裏の奥深くや断熱材の中は手が届かない
ハクビシンが好むのは、暗くて狭い場所です。 ベランダや屋根裏の入り口付近でフンを見つけたとしても、それは被害の「氷山の一角」に過ぎないのです。
- 断熱材がトイレになっている: ハクビシンは断熱材をむしり取り、その中にフンや尿を溜め込むことがあります。こうなると、断熱材を丸ごと交換し、その下の建材まで消毒しない限り、不衛生な状態は改善されません。
- 手が届かない隙間: 人間が入れないような屋根の重なり部分や壁の隙間に排泄されている場合、素人では物理的に清掃が不可能です。
❷フンを除去しても「侵入口」を塞がないと繰り返す
フンをきれいに片付けてもハクビシンが家に入るルートが開いたままでは、彼らにとってそこは「掃除されてきれいになった快適なトイレ」に過ぎません。
- わずか6cmの隙間から再侵入: ハクビシンは頭さえ入れば、タバコの箱ほどのサイズ(約6cm)の隙間からでも家の中に侵入します。
- 素人判断の見落とし: 「ここは高い場所だから大丈夫だろう」「こんな小さな穴は関係ない」という素人の思い込みを、ハクビシンは簡単についてきます。すべての侵入口を特定し、強固に封鎖するには、建物の構造を知り尽くしたプロの目が必要です。
❸法律(鳥獣保護法)により許可なく捕獲はできない

「フンを掃除するついでに、罠を仕掛けて捕まえてしまおう」と考えるのは非常に危険です。
- 法的なリスク: ハクビシンは「鳥獣保護管理法」という法律で守られており、行政の許可なく捕獲したり、殺傷したりすることは厳しく禁じられています。
- 処罰の対象: 許可なく捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる可能性があるのです。
自分で追い出すまではできても、「捕まえて処分する」という根本的な解決は、適切な許可を持つ専門業者でなければ行えません。
このように、自力での対策は「一時的な対処」になりがちです。
何度も掃除を繰り返して精神的に消耗したり、知らずに法律を犯してしまったりする前に、プロによる根本的な解決を検討することがおすすめです。
失敗しない害獣駆除業者の選び方

ハクビシン被害に悩む方が、最も頭を抱えるのが「どの業者に頼めばいいのか」という問題です。残念ながら、害獣駆除業界には「格安」を謳いながら後から高額請求をするような悪質業者が一部存在します。
大切な住まいを守り、無駄な出費を防ぐために、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
❶ 現地調査と見積もりが無料の業者を選ぶ
ハクビシンの被害状況は、家の構造や侵入経路によって一軒一軒全く異なります。
電話だけで「一律〇〇円です」と答える業者は、現場を詳しく見ないため、後から「追加工事が必要になった」と料金を釣り上げるリスクがあります。
- 証拠写真を見せてくれるか: 優良な業者は、屋根裏など一般の人が見られない場所の写真を撮影し、「ここにこれだけのフンがある」「ここが侵入口になっている」と根拠を持って説明してくれます。
- 内訳が明確か: 「駆除一式」という大雑把な見積もりではなく、清掃、消毒、封鎖工事など、項目ごとに金額が分かれているか確認しましょう。
❷ 再発保証(アフターフォロー)が充実しているか
ハクビシンは帰巣本能が非常に強く、一度追い出してもわずかな隙間を見つけて戻ってこようとします。
- 保証期間をチェック: 施工後、1年〜最長10年程度の保証を設けている業者が信頼できます。
- 保証の範囲を確認: 「同じ場所から再侵入した場合のみ無料」といった厳しい条件がないか、契約前に確認しておきましょう。しっかりとした保証を付けられるのは、それだけ「侵入口を完全に塞ぐ技術」に自信がある証拠でもあります。
❸ フン清掃だけでなく「消毒・殺菌・消臭」まで含むか
衛生面を気にする読者の方にとって、最も重要なポイントです。
- 二次被害を防ぐ: ハクビシンのフンにはダニ・ノミや、目に見えない菌が潜んでいます。ただフンを取り除くだけでは、家族の健康を守るには不十分です。
- 専門の薬剤を使用しているか: 家庭用の消臭スプレーではなく、プロ仕様の強力な殺菌剤や消臭剤を使用している業者を選びましょう。
害獣駆除のおすすめ業者に関しては「害獣駆除おすすめ業者10選!料金相場と選び方も紹介!」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

自治体の支援をお考えの方はこちらで情報を発信しています。お住まいの地域が東京・埼玉・千葉・神奈川の方は是非、こちらの記事もご覧ください。




こちらでハクビシン駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。





