コバエ・イエバエの駆除法15選!発生源を断つプロのテクニックを紹介!

コバエ・イエバエの駆除法15選!発生源を断つプロのテクニックを紹介!

コバエとか大きめのイエバエとかって、いつの間にか建物の中に入ってきて、なかなか出ていってくれないものですよね。

こちらでは、そんなハエの駆除方法と根本の発生源から断つテクニックを紹介します。

ハエに悩んでいる方は是非参考になさってください。

目次

家のハエはどれ?主要なハエの種類を特定

ハエの駆除がうまくいかない最大の原因は、「敵を知らない」ことです。キッチンを飛び回る小さなハエも、実はすべて同じ種類ではありません。

種類によって「何をエサにするか」「どこで卵を産むか(発生源)」が全く異なります。間違った場所を掃除しても、ハエは一向にいなくなりません。

まずは、困っているハエがどのタイプか、特徴と写真(※実際には画像を配置)を参考に特定しましょう。

❶ コバエの主要4種と特徴(ショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエ)

私たちが「コバエ」と呼んでいるものは、体長数ミリ程度の小さなハエの総称です。主に以下の4種類が代表的で、それぞれ発生源が異なります。

種類大きさ特徴・見た目主な発生源
ショウジョウバエ
ショウジョウバエ
2~3mm赤っぽい目と黄色っぽい体が特徴。動きが俊敏。果物の皮、酒、酢、ジュースなど発酵するもの(キッチン周りの生ゴミ)
チョウバエ
チョウバエ
4~5mm翅(はね)が大きく、全体が黒い毛に覆われている。蛾のように見える。排水溝、風呂場のヌメリ、浄化槽などの汚れた水回り(ドロドロした有機物)
ノミバエ
nomi-bae
2~4mm黒っぽい体色で、動きが素早く、すぐに飛んで逃げる。「俊足のハエ」とも呼ばれる。腐敗した肉や魚、生ゴミ、動物のフン、腐った植物(広い種類の腐敗物)
キノコバエ
キノコバエ
1~2mm黒色で蚊に似た細長い体。特に飛び回る力が弱く、よろめくように飛ぶ。観葉植物の土、腐葉土など湿った土の中の菌類

❷ イエバエ・クロバエなど大型ハエの特徴と危険性

コバエよりも大きく、主に屋外から侵入してくるのがこれらのハエです。見た目の不快感だけでなく、衛生面でのリスクが非常に高いため、迅速な対策が必要です。

種類イエバエクロバエ
画像イエバエクロバエ
大きさ5~8mm10mm前後
特徴・危険性灰色で、胸に4本の黒い縦筋がある。最も一般的なハエ。名前の通り真っ黒で、大きく羽音がうるさい。
主な発生源生ゴミ、動物のフン、腐敗物全般生ゴミ、動物の死骸など、強烈に腐敗した有機物

⚠️ 衛生面での深刻な不安

大型のハエは、汚物(動物のフンや腐敗物)に集まった後、すぐに食卓や体に触れるため、O-157などの病原性大腸菌や赤痢菌、サルモネラ菌などを運ぶリスクが非常に高いです。

ハエ発生源のチェックポイント(家庭・店舗・農場別)

ハエを駆除する上で最も大切なことは、目の前のハエを叩き落とすことではなく、「どこでハエが卵を産み、増え続けているのか」という発生源を特定し、断つことです。

ここでは、環境に合わせて、今すぐ確認すべきチェックポイントをご紹介します。「もしやここかも?」と感じる場所を、ぜひチェックしてみてください。

❶ 一般家庭でハエが発生しやすい場所

ご自宅でコバエやイエバエに悩まされている場合、以下の「水回り」や「有機物のある場所」を徹底的に点検してください。

  • キッチン周り
    • 三角コーナー: 生ゴミが溜まっていませんか?特に、水気を含んだ野菜くずや魚の残骸はショウジョウバエやノミバエの温床です。
    • 排水溝・排水口: ヌメリや油汚れが蓄積していませんか?チョウバエはドロドロの汚れの中で繁殖します。
    • ゴミ箱のフタ裏: 生ゴミの汁やカスの小さな飛び散りが残っていませんか?
    • 空き缶・ペットボトル: 洗わずに放置した底のわずかな飲み残しが、ショウジョウバエを大量に呼びます。
  • リビング・玄関
    • 観葉植物の鉢の土: 湿気が多く、土に有機物(肥料など)が含まれていると、キノコバエが発生します。
    • ペットのエサ入れ・トイレ: 食べ残しや排泄物を放置していませんか?ノミバエが発生しやすい場所です。
    • 長期間放置した水: 花瓶や水槽の水の入れ替えを怠っていませんか?
  • 浴室・洗面所
    • 風呂場の排水溝: 髪の毛や石鹸カスが詰まり、ヌメリができていませんか?チョウバエの代表的な発生源です。

❷ 飲食店・店舗でハエが発生しやすい場所

衛生管理が厳しく問われる店舗では、小さな見落としが大きなイメージダウンに繋がります。プロの視点で、以下の場所を厳しくチェックしましょう。

  • 厨房・バックヤード
    • グリストラップ(油脂分離槽): 定期的に清掃していますか?油と水の混ざった汚れは、最も深刻なチョウバエ・ノミバエの発生源です。
    • 床の排水溝・溝: 頻繁に水を流す場所でも、隅にたまった汚水やヌメリが残っていませんか?
    • 冷蔵・冷凍庫のドレンパン: 庫内の水滴を受ける皿(ドレンパン)に水が溜まり、汚れが発生していませんか?
    • ゴミ保管庫: 密閉されていない生ゴミやダンボールの汚れが、大型ハエやノミバエを呼び寄せています。
  • 客席エリア
    • 手洗い場の排水口: 従業員・お客様が使う手洗い場も、ヌメリや石鹸カスが溜まっていないか確認が必要です。
    • 植木・装飾: 店内の装飾用植物の土が湿りすぎていませんか?

❸ 農業・畜産業でハエが発生しやすい場所

大規模な環境で大量発生するハエは、衛生問題だけでなく、家畜や作物の健康被害にも直結します。

  • 畜舎・鶏舎
    • 堆肥(フン)の処理場所: 湿度の高い堆肥は、イエバエやクロバエのウジ(幼虫)が育つ最適な環境です。
    • 飼料の保管場所: 飼料がこぼれたまま放置され、腐敗し始めていませんか?
  • 農地・作業場
    • 収穫残渣の放置: 収穫後の腐りかけた作物や、残渣をそのまま放置していませんか?
    • 汚泥・溜まり水: 水はけの悪い場所にできた汚れた水たまりも、ハエの産卵場所になることがあります。

発生源を特定できれば、ハエの駆除は8割成功したも同然です。次はいよいよ、その発生源を断つための「安全で確実な駆除法15選」に進み、家からハエを徹底的に排除していきましょう。

【即効性あり】今すぐハエを捕獲・撃退する方法

ハエの種類と発生源がわかったら、駆除はもう時間の問題です。しかし、目の前を飛び回るハエの存在は、本当に不快で耐えがたいものですよね。

ここでは、「今すぐ」ハエの数を減らし、精神的な安心感を取り戻すための、即効性の高い撃退・捕獲方法をご紹介します。

❶ ハエトラップ(めんつゆ/酒)の作り方

コバエ(特にショウジョウバエ)は、発酵した匂いに非常に強く引き寄せられます。これを逆手に取ったのが、家庭で簡単に作れるハエトラップです。

これは「発生源の根絶」ではありませんが、飛び回る成虫の数を劇的に減らす即効性があります。

  • 【用意するもの】
    • 空き容器(ジャム瓶、ペットボトルを切ったものなど)
    • めんつゆ(または酢、日本酒)
    • 食器用洗剤(中性洗剤)
  • 【作り方と使い方】
    • 空き容器に、めんつゆ(または酢、日本酒)と水を「1:1」の割合で入れます。
    • そこに、食器用洗剤を数滴垂らして、軽く混ぜます。
    • ハエがよく飛んでいる場所(キッチン、ゴミ箱の近く)に置きます。
  • 【なぜ効く?】
    • ハエはめんつゆなどの匂いに誘われて容器に寄ってきますが、洗剤の成分が液体の表面張力を破壊します。そのため、ハエがトラップの液体に触れた瞬間に沈んで溺れてしまい、逃げられなくなります。

❷ 市販の粘着シート・電撃殺虫器の選び方

家庭でのDIYは面倒、または店舗などでより強力な効果が求められる場合は、市販品の利用が最も手軽で確実です。

  • 粘着シート・捕獲器
    • 特徴: 薬剤を一切使用せず、匂いや色、光でハエを誘引し、強力な粘着力で捕獲します。お子様やペットがいる環境でも比較的安心して使えます。
    • 選び方のコツ: 設置場所に応じて、吊り下げるタイプや、地面に置くタイプ(特にコバエ用)を選び分けましょう。イエバエなどの大型ハエには、捕獲面積の大きいものが有効です。
  • 電撃殺虫器(捕虫器)
    • 特徴: 蛍光灯などの紫外線でハエを誘引し、電気ショックで即座に撃退します。バチッという音とともに駆除するため、効果が目に見えてわかります。
    • 選び方のコツ: 主に店舗や工場、屋外で使用されます。食品を扱う場所では、駆除後にハエの破片が飛び散らない「粘着式捕虫器」(シートで捕獲するタイプ)の方が、衛生管理上推奨されます。

❸ 凍殺スプレーによる物理的な駆除

「殺虫剤を吹きかけるのは抵抗がある」という方におすすめなのが、冷却効果でハエの動きを止め、駆除する「凍殺スプレー」です。

  • 特徴: 殺虫成分を使用していないため、キッチンや食事の準備をする場所でも安心して使えます。ハエが動きを止めたところをティッシュなどで処理すればOKです。
  • 使い方: ハエに直接スプレーし、動きが止まったことを確認してから処分してください。即効性がありますが、あくまで目の前のハエを処理するための方法です。

これらの「即効性の高い方法」で、飛び回るハエの数は減らせたはずです。

しかし、これらはあくまで成虫のハエを捕まえるものであり、卵や幼虫(ウジ)のいる発生源を断たない限り、ハエは次々と湧き続けます

【根本対策】発生源を断つ駆除・予防法(ウジ対策含む)

即効性のある方法で成虫のハエは減らせても、ハエの卵や幼虫(ウジ)のいる発生源を破壊しなければ、数日後にはまた新しいハエが生まれてしまいます

ここでは、ハエの発生のサイクルを完全に断ち切り、「ハエのいない安心」を取り戻すための、具体的な対策をご紹介します。

❶ 排水溝・三角コーナーへの熱湯/漂白剤処理

排水溝のヌメリは、手の届きにくい奥の方にまで広がり、チョウバエのウジの住処になっています。

  • 熱湯処理: 排水口から、50℃~60℃程度の熱湯をゆっくりと流し込みます。この温度でウジは死滅しますが、熱湯(100℃)は排水管を傷める可能性があるため避けてください。
  • 漂白剤処理: 排水溝用の塩素系漂白剤をかけ、規定時間放置した後、大量の水で洗い流します。これはウジを駆除し、ヌメリの原因となる雑菌も除去する効果があります。
  • 重要: 処理後も、ブラシなどで定期的にヌメリを物理的に取り除くことが再発防止の鍵です。

❷ 生ゴミの徹底的な管理と処理

生ゴミは、ショウジョウバエやノミバエにとって最高の繁殖場所です。

  • 水切り: 生ゴミは水分が多いほど腐敗が早く進み、ハエを強く誘引します。水分を極限まで絞ってから捨ててください。
  • 密閉: 捨てる際は、ビニール袋に小分けし、口をしっかり縛って密閉してからゴミ箱に入れます。できれば、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。
  • 腐敗防止: 料理の残渣が出たら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫で一時保管し、ハエが卵を産むスキを与えないことが有効です。

❸ 観葉植物の土に発生したコバエへの対処法

観葉植物の土から発生するキノコバエは、土の中の有機物や菌類を食べています。

  • 土の乾燥: 水やりを控え、土の表面を乾燥させます。キノコバエのウジは湿った環境でしか生きられません。
  • 土の交換: 大量発生している場合は、表面の土(特にウジが多い場所)を新しい無機質な土(赤玉土など)に交換するのが最も確実です。
  • 薬剤の使用: 園芸用の殺虫剤(粒剤など)を土に混ぜ込むことで、土の中のウジを駆除できます。

❹ ウジ虫対策としての殺虫剤の選び方と使用法

ウジ(幼虫)は表面の対策だけでは駆除が難しいため、幼虫に特化した対策が必要です。

  • 「幼虫(ウジ)駆除用」の殺虫剤を選ぶ: 成虫用ではなく、「ウジ・ボウフラ駆除用」「ゴミ箱用」と記載された殺虫剤を使用します。
  • 使用場所: ウジが湧いている場所(ゴミ箱の底、排水溝、畜舎の堆肥など)に直接散布します。特に堆肥などの大規模な場所では、液剤をムラなく散布することが重要です。

💡 ウジを見つけると、「こんなところで増えていたなんて…」とショックを受け、強い不快感を覚えることと思います。しかし、ウジ駆除はハエ問題の終止符を打つための最も重要な作業です。手間がかかりますが、ここを乗り越えれば、ハエのいない快適な生活が待っています。

【安心・安全】子供やペットに優しい駆除・忌避方法

「ハエはいなくしたい、でも化学的な殺虫剤を家の中で使うのは不安」— 小さなお子様やペットがいるご家庭では、この悩みが特に切実です。

ここでは、人体や動物に安全な成分を利用し、ハエを「駆除」するだけでなく「寄せ付けない」ことに重点を置いた、安心・安全な対策をご紹介します。

❶ ハーブ(ミント・アロマ)や木酢液の活用(忌避効果)

ハエが特に嫌うのは、ペパーミント、レモングラス、ゼラニウムなどのハーブの香りです。

  • アロマスプレーの活用: これらのエッセンシャルオイルを水で薄め、スプレーボトルに入れて窓際やゴミ箱の近くなど、ハエが侵入・発生しやすい場所に吹き付けます。
  • ハーブの配置: 生のミントなどのハーブを育てたり、ドライハーブのサシェを吊るしたりするだけでも効果があります。
  • 木酢液の利用: 独特な燻製のような匂いを持つ木酢液を、水で薄めて雑巾などに染み込ませ、玄関やベランダに置くと、ハエが寄り付きにくくなります。(ただし、匂いが強いため、使用場所は限定してください。)

❷ 殺虫成分を使わない駆除剤の紹介と使い方

市販品の中には、殺虫成分を含まない、物理的な作用でハエを駆除する製品もあります。

  • 粘着シート・リボン: 先のセクションで紹介した通り、薬剤フリーで安全な捕獲方法です。ハエがよく通る場所に吊るすだけでOKです。
  • アルコールスプレー: 高濃度アルコール(食品用、または消毒用)をハエに直接吹きかけると、ハエは気門を塞がれて窒息死します。人体への影響が少なく、使用後に拭き取るだけで済むため、キッチン周りでも安全に使えます。

❸ 窓やドアからの侵入を防ぐ工夫

ハエの侵入経路を最小限に抑えることで、室内のハエの数を激減させることができます。

  • 網戸の点検と補修: 網戸に小さな破れや隙間があると、そこからハエやコバエが侵入してきます。破れは専用の補修シールで塞ぎ、サッシとの間に隙間がないか確認しましょう。
  • ベランダ・玄関の定期的な清掃: ハエが外でたむろしている環境(水たまり、ホコリの塊、放置された植木鉢など)を無くすことで、ハエが家に近づくのを防ぎます。

💡 大切な家族を守りたいという思いから、安全性を重視するのは当然のことです。これらの天然成分や物理的な対策を組み合わせることで、殺虫剤を使わなくてもハエのいない快適な環境は作れます。ぜひ、ご自身の生活スタイルに合った方法を見つけて実行してください。

こんな時こそプロの出番!業者に相談すべきサイン

ご自身でできる多くの駆除・予防法を試してこられたかと思います。しかし、それでもハエが減らない、発生源が特定できないといった状況は、人の手に負えるレベルを超えているサインです。

こちらでは、プロの駆除業者に相談すべき具体的なサインと、プロに依頼することで得られるメリットを明確にお伝えします。

❶ 自力駆除の限界とプロの駆除が必要な状況

サイン状況と問題点プロに依頼すべき理由
発生源が特定できないどこを掃除しても、対策をしてもハエが減らない。プロは特殊な機材や専門知識で、壁の隙間、床下、配管の奥など、素人が見つけられない発生源を特定し、破壊できます。
大量発生が続いている一時的に減っても、すぐにまた大量のハエが湧いてくる。建物全体や広範囲の環境に、すでに大規模な繁殖巣が形成されている可能性が高く、市販薬では対応しきれません。
飲食店など店舗の場合衛生基準の維持が最優先。顧客の目に入りクレームに繋がる。専門業者は、食品衛生法やHACCPなどの基準をクリアするための、環境に合わせた安全かつ確実な対策(定期的な防虫管理など)を提供します。
特定の場所で困っている複雑な構造のグリストラップ(店舗)や、大規模な堆肥(農場)など、自力で手が届かない。業者だけが持つ、広範囲に効果を発揮する特殊な薬剤や、ウジ対策に特化した処理方法が必要です。

❷ プロのハエ駆除業者が行うこと

専門業者に依頼することで、単にハエを駆除する以上の「安心」が手に入ります。

  • 【専門性】徹底的な発生源の調査と特定
    長年の経験から、ハエの種類に応じた隠れた発生源(配管内部、建材の隙間など)を見つけ出します。これにより、再発を許さない根本対策が可能になります。
  • 【確実性】環境に合わせた薬剤選定と特殊な機材による駆除
    強力でありながら、お子様やペットの安全に配慮した薬剤を選定し、噴霧器やベイト剤(毒エサ)など、状況に応じた最適な方法で駆除を行います。
  • 【再発防止】予防対策のアドバイスと保証
    駆除後も、ハエが再び侵入・繁殖しないための環境改善のアドバイスを提供します。また、多くの優良業者はアフターフォローや再発保証を設けており、費用を無駄にしない安心感が得られます。

自力で頑張り続けても効果が見られない場合には、専門家の力を借りることを検討してみてください。

失敗しない!ハエ駆除業者を選ぶ3つのチェックポイント

ハエの駆除をプロに依頼することは、一番確実な方法です。しかし、業者の中にはずさんな作業や高額な追加請求を行う悪質なケースもありえます。

ここでは、安心して依頼でき、確実に問題を解決してくれる優良な業者を見極めるための、重要な3つのチェックポイントをご紹介します。

❶ 料金体系と見積もりの明確さ(追加料金がないか)

費用に関しては、見積もり内容がよく分からず追加料金が発生して、最終的な支払い額が不明瞭な業者は避けましょう。

  • 見積もりは無料か、内訳は明確か
    • まずは、無料で現地調査・見積もりを行ってくれる業者を選びましょう。現地を見ずに提示される大まかな料金は、後で変動する可能性が高いです。
    • 見積書には「駆除作業一式」ではなく、「薬剤費、作業員の人数、出張費、清掃費」など、詳細な内訳が明確に記載されているか確認してください。
  • 追加料金が発生しないことを確認
    • 「作業後に高額な追加料金を請求された」というトラブルは少なくありません。見積もり時に、「これ以上の追加料金は発生しない」ことを書面で確認するか、口頭で約束を取り付けましょう。

❷ 駆除方法の安全性と実績(特に食品・子供周りへの配慮)

特に、飲食店や小さなお子様・ペットがいるご家庭では、使用する薬剤の安全性へ配慮が必要ですが、業者の駆除薬剤は安全に配慮されたものを使用します。

  • 環境に配慮した薬剤を使用しているか
    • 業者に、「どのような薬剤を使用するのか」「人体やペットへの影響はどうか」を必ず尋ねてください。安全性の高い薬剤を使用しているか、または薬剤を使わない方法(捕虫器や侵入経路封鎖)を提案してくれるかを確認しましょう。
  • 解決実績と専門性が豊富か
    • 業者選びの際には、「ハエ駆除の実績」が豊富で、特定のハエ(コバエ、チョウバエなど)の対策に詳しいかを確認します。過去の事例やお客様の声を確認することで、技術力と信頼性を測ることができます。

❸ アフターフォローと再発保証の有無

駆除作業が終わっても、ハエは再発しやすいためアフターフォローや再発保証があると安心です。

  • 再発保証期間が設けられているか
    • ハエ駆除は、一度の作業で終わらない場合があります。駆除後にハエが再発した場合に、無料で再点検や再施工をしてくれる「保証期間」が設けられているかを確認しましょう。この保証の有無が、業者の駆除技術への自信の表れと言えます。
  • 定期的な予防管理プランがあるか(店舗向け)
    • 飲食店など、常に衛生管理が求められる環境では、駆除だけでなく、月1回などの定期的な予防管理サービスを提供しているか確認し、長期的なパートナーシップを検討しましょう。

これらのチェックポイントを参考にすれば、失敗することなく、信頼できるプロの業者を見つけられるはずです。


害虫駆除のおすすめ業者に関しては「害虫駆除の優良業者おすすめ9選!料金相場と失敗しない選び方」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

再発させないための日常的な環境改善リスト

ハエ駆除の専門家が最も重要視するのは、「駆除」ではなく「予防(再発予防)」です。いくら強力な駆除を行っても、ハエが卵を産める環境(発生源)が残っていれば、必ず再発します。

ここでは、ハエが寄り付かない「クリーンな環境」を維持するための日常的なポイントをご紹介します。

❶ 室内の徹底的な清掃と乾燥

ハエは「水気」と「有機物」がある場所にしか産卵できません。この2つを徹底的に排除することが最優先です。

  • 飛び散りやすい場所の「即時清掃」を徹底
    • キッチンカウンター、床: 調理後のわずかな食材のカスや、飲み物の飛び散りもすぐに拭き取ってください。特に夜間、ハエが活動しない時間帯に発生源を残さないことが重要です。
      • 冷蔵庫のパッキン: ドアのパッキンの隙間に食材のカスや水滴が溜まっていませんか?ここもコバエの隠れた発生源になりやすい場所です。
  • 水回りは「乾燥」を意識する
    • シンク、浴室: 使用後は水滴を拭き取り、乾燥を保ちましょう。チョウバエは水垢やヌメリがないと繁殖できません。
    • 排水口のフタ: 定期的にフタやトラップを外し、裏側や内側のヌメリをブラシで掃除し、乾燥させる日を設けてください。

❷ 生ゴミを放置しないためのルール

生ゴミはハエにとって「最高のレストラン」であり、「最高の産卵場所」です。この誘引要素を断ち切りましょう。

  • 生ゴミを「冷蔵庫で一時保管」する
    • 生ゴミをすぐに捨てられない場合は、新聞紙などに包んで密閉し、冷蔵庫や冷凍庫で保管する習慣をつけましょう。ハエは低温下では活動できません。
  • ゴミ箱を密閉できるものに替える
    • フタが完全に密閉できるタイプのゴミ箱を使用し、ハエがゴミ箱内部に侵入して産卵するのを防ぎます。
    • ゴミ箱のフタや外側も、生ゴミの汁などが付着していないか定期的に拭き取ってください。

❸ 侵入経路の定期的な点検と封鎖

外にいるハエが家に入り込むのを防げば、室内の発生リスクは大幅に減少します。

  • 網戸の「張り替え」または「補修」
    • 網戸の耐用年数は長くありません。小さな破れやたるみ、枠と窓の間の隙間からコバエは簡単に侵入します。定期的に点検し、補修シールや業者による張り替えを検討してください。
  • 換気扇・通気口への対策
    • 換気扇や通気口に防虫ネットが正しく取り付けられているか確認しましょう。特に、アパートやマンションのベランダ側など、外部に面した通気口が侵入経路になっていることがあります。

これらの日常的な予防策は、どれも地味な作業に見えるかもしれません。しかし、これらの「ひと手間」こそが、ハエが寄り付かないための最強の防御策となります。

こちらでハエの駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

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この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

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