ゴキブリと目が合ったと思ったら、冷蔵庫の下の隙間に入ってしまって、手出しができない!
実はそんな場合にも、ゴキブリに対して取れる方法はいくつかあります。こちらではゴキブリが冷蔵庫の下に入って手出しができなくなった時の対処法や、予防方法などを紹介します。
ゴキブリを見つけてしまった方や、ゴキブリを見たくない方の参考になれば幸いです。
ちなみに、よく見かけるゴキブリの特徴は以下のようになっています。画像を見たい場合には画像をクリックしていただけると大きな画像が表示されます。
| クロゴキブリ | チャバネゴキブリ |
|---|---|
![]() 【上の画像をクリックするとクロゴキブリの画像が表示されます】 クロゴキブリは体長3センチから4センチほどの光沢のある黒褐色をした大型種で、全国的に見られますが、主に屋外に生息し、下水や排水設備から一般家庭に侵入してきます。 | ![]() 【上の画像をクリックするとクロゴキブリの画像が表示されます】 飲食店やビルなどの暖房が効いた屋内でよく見かけるのがチャバネゴキブリで、体長が1センチから1.5センチと小型で黄褐色をしており、背中の2本の黒い筋が特徴です。クロゴキブリよりも繁殖力が非常に高く、短期間で大繁殖するため、特に厄介な存在です。 |
| ヤマトゴキブリ | ワモンゴキブリ |
![]() 【上の画像をクリックするとクロゴキブリの画像が表示されます】 クロゴキブリと似ていますが、光沢が少なくやや細身なのが日本の在来種であるヤマトゴキブリで、北海道から近畿地方にかけて分布し、屋内と屋外の両方で見られます。 | ![]() 【上の画像をクリックするとクロゴキブリの画像が表示されます】 屋内性ゴキブリの中では最も大型で体長が3センチから4.5センチにもなるワモンゴキブリは、赤褐色で前胸背板に黄白色の輪状の模様があり、暖かい地域やビルの地下、下水などで多く確認され、近年は温暖化により分布を拡大しつつあります。 |
ゴキブリが冷蔵庫の下に逃げ込む3つの理由
ゴキブリがなぜ冷蔵庫下に潜むのかを理解しましょう。ゴキブリの行動原理が分かれば対策も見えてきます。
ゴキブリが冷蔵庫の下に潜り込む、主な理由は3つあります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 理由 (1) 常に安定した「暖かさ(熱源)」がある | ゴキブリは変温動物のため、寒さに非常に弱いです。 冷蔵庫の内部は冷たいですが、実は裏側や下部には、運転を維持するための「モーター」や「放熱器」があります。ここからは常に暖かい熱が放出されており、特に寒い季節にはゴキブリにとって極上の暖房器具となります。 この安定した暖かさは、ゴキブリが繁殖し活動を続けるために欠かせない条件なのです。 |
| 理由 (2) 暗くて狭い「隙間」が外敵から身を守る | ゴキブリは明るい場所を嫌い、身を隠せる暗く狭い場所を好みます。 冷蔵庫の下部にあるわずかな隙間や、壁との間隔は、まさにゴキブリが安心して過ごせるプライベート空間です。この狭い場所に入り込めば、私たち人間や他の天敵から見つかることはほとんどありません。 特に、体長が小さく繁殖力が高いチャバネゴキブリは、わずか数ミリの隙間さえあれば、ここを巣にして大繁殖してしまうリスクがあります。 |
| 理由 (3) 豊富な「エサ」と「水分」が手に入る | ゴキブリの食性は非常に幅広く、冷蔵庫の下にはゴキブリの大好物が豊富に落ちています。 エサ: 料理中に飛び散った油の飛沫、床に落ちた小さな食べカス、そしてゴキブリが最も好むホコリや髪の毛まで、全てがエサになります。 水分: 冷蔵庫の結露や、床にこぼれた水滴などが原因で溜まったわずかな水気は、ゴキブリにとって十分な水分源となります。 |
「暖かく、隠れられて、エサもある」この三拍子が揃った冷蔵庫の下は、まさにゴキブリにとっての「天国」で、一度潜んでしまうと、なかなか外に出てこなくなってしまうのです。
冷蔵庫を動かさずに潜むゴキブリを外へ誘き出す秘策
冷蔵庫の下にゴキブリが潜んでいると分かっても、重い冷蔵庫を一人で動かすのは非常に困難です。
しかし、冷蔵庫は動かさなくても駆除はできます。プロの駆除業者も推奨する効果的な方法は、「ゴキブリの習性を利用して、巣の中にいる仲間ごと退治する」ことです。同じように対応しましょう。
1. 【最優先】最強毒餌剤(ベイト剤)の最適設置ポイント
ゴキブリ駆除のプロが使うのが、毒餌剤(ベイト剤)です。これなら、冷蔵庫の下という手の届かない場所のゴキブリにも有効です。
ベイト剤が最強なのは、「喫食後の連鎖毒殺効果」という毒餌を食べたゴキブリが巣に戻り、そのフンや死骸を他のゴキブリ(幼虫など)が食べることによって、巣全体を壊滅させることができるからです。
冷蔵庫の下を狙う場合、単に冷蔵庫の前に置くのでなく、ゴキブリが最も頻繁に行き来し隠れている場所に設置する必要があります。
- 冷蔵庫の背面(壁との隙間): 熱源があり、最も集まりやすい場所です。冷蔵庫と壁のわずかな隙間に、ノズルなどを使って奥に押し込むように数か所設置します。
- 冷蔵庫の左右の側面: 壁や隣接する棚との隙間に、冷蔵庫の側面のキワに沿って設置します。
- 冷蔵庫の真下の前側: ゴキブリがエサを探しに出てくる動線上に、目立たないように設置します。
2. 隙間から噴霧!奥まで届くノズル付きスプレーの使い方
毒餌剤の効果が出るまでには数日かかります。「今すぐ目の前にいるゴキブリを何とかしたい」「巣の近くの隙間に直接アプローチしたい」という場合は、残効性(まちぶせ効果)のあるスプレーを併用しましょう。
- ノズルを装着する: 長いノズルや噴射チューブが付いているスプレーを選びます。
- 隙間に差し込む: 冷蔵庫と床の隙間、キャスターの隙間など、ゴキブリが潜んでいそうなわずかな隙間にノズルを差し込みます。
- 少量ずつ噴霧: スプレーをかけるというよりは、「隙間の奥に薬剤を注入する」イメージで、少しずつ噴霧してください。薬剤を浴びたゴキブリが出てくる可能性がありますので、慌てず対処できるように準備しておきましょう。
このように毒餌やスプレーを使うことで冷蔵庫を動かす必要なく巣にいるゴキブリを効率的に退治できます。
ただし、これらの自力での対策は、あくまで「対処」となり、「根絶」はなかなか難しいのも事実です。
冷蔵庫を動かして巣を破壊する清掃と対策の方法
ベイト剤やスプレーによる対策を行ってもゴキブリの姿が減らない、あるいは「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれるゴキブリの卵の塊を見つけてしまった場合、冷蔵庫の下が大規模な巣になっている可能性があります。
こうした場合には思い切って冷蔵庫を動かし、徹底的に対策する方が良いでしょう。
1. 冷蔵庫を安全に動かすための2つの注意点
重い冷蔵庫を無理に動かすと、床を傷つけたり、故障の原因になったりする危険があります。安全に作業を行うために、必ず以下の手順を踏んでください。
- 電源を切り、時間をおく: まず冷蔵庫の電源プラグを抜き、最低でも30分から1時間はそのまま放置します。これは、冷蔵庫内の冷媒ガスを安定させるため、故障を防ぐ上で非常に重要です。
- 二人以上で慎重に動かす: 冷蔵庫は非常に重いため、原則として二人以上で動かしてください。床を傷つけないよう、厚手の布や毛布などを下に敷き、ゆっくりと壁から離して動かしましょう。真後ろや側面だけでなく、冷蔵庫の真下の空間が完全に露出するまで移動させるのが理想です。
2. 巣の痕跡(糞・卵鞘)を見つけたら!徹底清掃と消毒のステップ
冷蔵庫を動かすと、これまで見えなかったゴキブリがいる事実となる痕跡が姿を現します。
| 痕跡の種類 | 内容 |
|---|---|
糞(フン)![]() 画像引用:アース製薬(https://www.earth.jp/gaichu/hun/index.html) | 黒い小さな粒状の汚れ。巣があったことの確実な証拠です。 |
卵鞘(らんしょう)![]() | 茶色や黒の硬いカプセルのような塊。1つの卵鞘に数十個の卵が入っています。 |
| ホコリや油汚れ | ゴキブリのエサの残骸そのものです。 |
これらの痕跡を見つけたら、以下の手順で徹底的に掃除と消毒を行い、「ゴキブリの棲処」を破壊します。
- 清掃機で吸い取る: まず、ホコリ、糞、そして卵鞘を、高性能な紙パック式の掃除機で徹底的に吸い取ります。卵鞘を潰さないように注意深く吸い取りましょう。
- 油汚れを拭き取る: 中性洗剤を薄めた液で、床や壁についた油汚れを念入りに拭き取ります。油はゴキブリの格好のエサです。
- アルコール消毒: 最後に、エタノールなどの消毒用アルコールで床全体を拭き、ゴキブリが残したフェロモンの匂いを消し去ります。匂いが残っていると、新たなゴキブリを呼び寄せてしまいます。
3. 巣の再建を防ぐための「残留処理」
清掃を終えたら、ゴキブリが再び潜り込むのを防ぐため、残留処理(まちぶせ効果)を施します。
- 残留性スプレーの噴霧: 清掃後の床や壁の隙間に、長期間効果が持続するタイプの駆除剤を噴霧します。
- 毒餌剤の再設置: 駆除後に新たなゴキブリが侵入してこないように、再び冷蔵庫の下や奥にベイト剤を設置し直します。
対策をした後で生き残りがいても、清潔になった環境と残留駆除剤によって徐々に減り再発を防ぐことができます。
しかし、ここまで徹底的な作業を行っても解決しない場合は、他の場所にも巣がある可能性があるため、プロの業者に相談しましょう。
冷蔵庫をゴキブリが寄り付かない場所にするための予防対策
ゴキブリは非常にしぶとく、一度棲み着いた場所には何としても戻ってきてしまう可能性がありますので、再発防止・予防の方法を見ていきます。
1. 侵入経路を完全に塞ぐ「プロの予防術」
ゴキブリは冷蔵庫の下だけでなく、どこからでも侵入してきます。侵入経路を断つことは、最も効果的な予防策です。
- 排水口・排水管のチェック: 冷蔵庫近くのシンク下や、洗濯機の排水口などが、ゴキブリの主要な侵入経路となることがあります。特に夜間は必ずフタやトラップで塞ぐようにしましょう。
- 換気扇や通気口: 古い換気扇や通気口の網が破れていないか確認し、網戸用の網や目の細かい金網でガードします。
- 配管と壁の隙間を埋める: エアコンの配管や、冷蔵庫の裏を這う給水管・排水管が壁を貫通している部分に隙間があれば、パテや隙間テープで徹底的に塞ぎます。わずか数ミリの隙間でも、ゴキブリは簡単に侵入できます。
2. 定期的な清掃サイクルと駆除剤のメンテナンス
ゴキブリの「エサ」と「水」を断つことが、予防の基本です。冷蔵庫を動かさなくてもできる、日常的なメンテナンスを習慣にしましょう。
- 冷蔵庫下の簡易清掃(月1回): 掃除機に細いノズルを装着し、冷蔵庫の真下の隙間や、壁との隙間のホコリを定期的に吸い取ります。ホコリ自体がゴキブリのエサになる上、卵鞘が隠されている可能性もあります。
- 冷蔵庫周りの油汚れを拭き取る(週1回): キッチンでの調理後、冷蔵庫の表面や壁についた油の飛沫を拭き取ります。ゴキブリは油分が大好きです。
- 毒餌剤(ベイト剤)の定期的な交換: 毒餌剤は、有効成分が揮発したり、乾燥したりして、誘引効果が薄れてしまいます。商品のパッケージに記載されている交換時期(目安:3ヶ月~6ヶ月)を守り、定期的に新しいものに交換してください。これにより、侵入してきたゴキブリを確実に退治できます。
これらの予防策を継続することで、ゴキブリにとって住みづらい場所になり、徐々にいなくなります。
ゴキブリの駆除をプロの業者に頼むべき理由
もし、「毒餌を置いたのにまだ出る」「掃除を徹底しても減らない」のであれば、それは市販の薬剤や自力での対応の限界を超えています。
ここでは、プロのゴキブリ駆除業者に相談すべき理由と、おすすめの業者を紹介します。
1. ゴキブリ駆除をプロに依頼する判断の目安
状況が以下のどれかに当てはまる場合は、事態が深刻化しているため一刻も早くプロへの相談してください。
- チャバネゴキブリが頻繁に出る: 家庭内で最も厄介なのは小型のチャバネゴキブリです。繁殖力が非常に高く、短期間で爆発的に増えるため、自力での駆除は困難です。
- 卵鞘(卵の塊)を頻繁に見る: 卵鞘を見つけたということは、家の中にすでに「巣」があり、繁殖サイクルが確立されている証拠です。
- 夜間以外にもゴキブリを見る: ゴキブリは通常夜行性ですが、日中に堂々と姿を現すのは、生息密度が異常に高くなっている証拠です。
- 隣家や飲食店からの侵入が疑われる: 侵入元が近隣の施設にある場合、いくら自宅を清潔にしても、外部から次々と侵入してくるため、個人での対策では対応できません。
2. プロが行う駆除のメリット
プロの駆除業者に依頼することで、以下の大きなメリットが得られます。
| 業者の駆除のメリット | 内容 |
|---|---|
| (1) 徹底的な「巣の特定」と「根本から根絶」 | プロは、一般の方には見つけられない隠れた巣や侵入経路を特定する専門知識と機材を持っています。冷蔵庫の下だけでなく、壁の裏側、天井裏、見えない配管の隙間など、家中のゴキブリの巣に直接アプローチし、徹底的に根絶します。 |
| (2) 強力で安全性の高い「専門薬剤」の使用 | プロが使用するのは、市販されていない専門性の高い強力な薬剤です。 環境や住まいの状況に合わせて薬剤を使い分け、ペットやお子様への安全性を確保しながら、最大の駆除効果を発揮します。 |
| (3) 再発を防ぐ「アフターフォローと保証」 | 優良な駆除業者の多くは、駆除後の再発防止策の提案や、一定期間の保証を設けています。 これにより、「また出るかもしれない」という最大の不安から解放され、長期的な安心感を得ることができます。 |
ゴキブリ駆除は自分で解決できない時は無理せずプロの手を借りましょう。
3. 優良なゴキブリ駆除業者の3つの選び方
ゴキブリ駆除は料金やサービス内容は会社によって大きく異なります。後悔しないよう、以下の3つの視点から業者を比較検討しましょう。
| 視点 | 内容 |
|---|---|
| 視点 (1) 明確な料金体系と見積もりの透明性 | ゴキブリ駆除の料金は、家の広さや被害の程度によって大きく変動します。優良な業者は、必ず事前に現場調査を行い、以下の点を明確にした詳細な見積もりを提示します。 追加料金の有無: 「基本料金以外に、この作業には追加料金がかかります」といった説明が明確であること。 見積もり無料か: 多くの優良業者は、見積もりや現地調査を無料で行っています。 「一式」表記の回避: 作業内容や使用する薬剤が「一式」など曖昧にまとめられておらず、内訳が具体的であるかを確認しましょう。 不安を煽るような営業をせず、納得いくまで丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。 |
| 視点 (2) 駆除後の「再発保証」と「アフターフォロー」の充実度 | ゴキブリ駆除において最も重要なのは、一時的な駆除ではなく「再発させないこと」です。 保証期間の有無: 駆除完了後、一定期間内にゴキブリが再発した場合に無料で再施工してくれる「保証期間」を設けているかを確認してください。最低でも3ヶ月~半年程度の保証がある業者を選ぶと安心です。 アフターフォローの内容: 駆除後の生活で注意すべき点や、今後の予防策について具体的なアドバイスをくれるかどうかも重要な判断材料です。 保証がしっかりしていれば、業者も本気で根絶を目指してくれますし、私たち依頼者も不安なく生活できます。 |
| 視点 (3) 豊富な実績と「ゴキブリ駆除」に特化した専門性 | 実績は、技術力の裏付けです。依頼する前に、必ず業者のウェブサイトなどで以下の点を確認しましょう。 ゴキブリ駆除の実績: 害虫駆除全般を扱っていても、ゴキブリ駆除の実績やノウハウが豊富であるか。特にチャバネゴキブリ対策の経験が豊富かどうかが重要です。 口コミや評判: 実際に利用した人の口コミを参考に、対応の丁寧さや効果の持続性について評判が良いかを確認しましょう。 専門資格の有無: 「ペストコントロール技術者」など、関連する専門資格を持つスタッフがいるかどうかも、信頼性の高い目安となります。 |
これらのポイントを参考に複数業者の見積書を比較検討し、納得できる会社に依頼しましょう。
4. ゴキブリ駆除におすすめの駆除業者3選
害虫駆除のおすすめ業者に関しては「害虫駆除の優良業者おすすめ9選!料金相場と失敗しない選び方」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

こちらでゴキブリ駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。









ゴキブリが冷蔵庫の下に入ってしまった時のまとめ
ゴキブリを見つけたと思ったら、冷蔵庫の下に入ってしまって手出しができなくなったら不安ですよね。
冷蔵庫下は人間の手が届かず、ゴキブリとしては最高の環境が揃っています。
しかし、毒餌や残留性のあるゴキブリスプレーなど、様々な対策で駆除できる可能性はあります。
しかし、何をしてもゴキブリが減らない場合には、建物内に複数の巣がある可能性があるためプロの業者に駆除を依頼するのがおすすめです。






