イタチのフンを見つけたら！特徴・見分け方と自分でできる駆除対策を紹介！

建物に何か動物が侵入していてイタチの被害が疑われる場合、早急に対処が必要です。

まずは、その動物が何なのかを確認し、的確な対処を行いましょう。

こちらでは、加害動物がイタチであることを想定して、確認方法・対処の方法などを紹介します。

イタチと思われる動物の被害に遭われている方の参考になれば幸いです。

まず確認！そのフンは本当にイタチのもの？

屋根裏や床下でフンを見つけたとき、「これは何の動物だろう？」と不安になりますよね。もしそれがイタチのフンだとしたら、すぐに対策をしましょう。

こちらでは、見つけたフンが本当にイタチのものなのかを確認するための決定的な特徴と、間違えやすい他の動物のフンとの見分け方を詳しく解説します。

❶ イタチのフンの基本情報と決定的な見分け方

イタチのフンを特定するための最も重要なポイントは、形状、サイズ、そして何よりも「強烈な臭い」です。

決定的な特徴1：細長くねじれた独特な形

特徴	詳細
形状	細長い円柱形で、ときどきS字にねじれているのが特徴です。先端が尖っていることもあります。
大きさ	直径は約6mm、長さは5cm～8cm程度が一般的です。（小型犬や猫のフンよりも細く小さいです。）
内容物	イタチは肉食（雑食）のため、フンの中に動物の毛や骨、小さな昆虫の羽や体の一部などが混ざっていることがよくあります。

決定的な特徴2：強烈で鼻につく「悪臭」

イタチのフンを見分ける上で、視覚情報以上に重要になるのが「臭い」です。

イタチは肛門腺から強烈な臭い（スカンクのような臭い）を分泌する習性があり、フンにもその臭いが強く移ります。

もしフンに近づいたときに、明らかに耐え難いほどの刺激臭を感じた場合は、イタチやハクビシンなど、肛門腺を持つ害獣である可能性が極めて高いです。

決定的な特徴3：決まった場所に排泄する「溜めフン」の習性

イタチは縄張り意識が強く、同じ場所に繰り返し排泄する「溜めフン」という習性があります。

❷ 間違いやすい！他の害獣フンとの徹底比較表

イタチのフンと間違えやすい害獣のフンを比較することで、より正確に特定できます。間違った動物だと、対策も無駄になってしまいます。

害獣名	形状・大きさ	溜めフン（習性）	主な発見場所
イタチ	細長くねじれた形。5～8cm。細い。	する（特定の場所に集中）	屋根裏、床下、壁の隙間、物置
ネズミ	米粒大（0.5～1cm）。コロコロした粒状。	しない（散らばる）	台所、戸棚の奥、配線付近
ハクビシン	細長いが、イタチより太い。5～15cm。	する（非常に大量に溜める）	屋根裏、戸袋、木の枝の上
アライグマ	太い円柱形。5～10cm。比較的太い。	する（水場近くが多い）	屋根裏、庭、縁の下、水辺
猫	円柱形だが、太くてずんぐりしている。	しない（土に埋める傾向）	庭、畑、砂場

もし、見つけたフンがこの比較表でイタチの特徴（細長い、強烈な臭い、溜めフン）に当てはまるようであれば、すぐに次の章の具体的な対処法を確認してください。

特定できず不安な場合は、写真を撮り、専門の業者に相談するのが最も安全で確実な方法です。

イタチのフン被害に関するアンケート

イタチ被害に遭ったことのある方に主にイタチのフンを発見した時の気持ちと、駆除に関する不安についてのアンケートをとりました。

こちらでは、被害者の方の心境や駆除に関する情報をご紹介します。

Q1.動物のフンは、主にどの場所で発見されましたか？（最も当てはまるもの一つ）

回答	回答数	割合
A. 屋根裏／天井裏	5件	45.5%
B. 床下／基礎付近	3件	27.3%
C. 庭／屋外の物置・倉庫	2件	18.2%
D. その他	1件	9.0%

屋根裏／天井裏の回答が多くありました。イタチは屋根裏に入り足音などの騒音を出しますが、攻撃的なため屋根裏を覗く時には十分に注意しましょう。

Q2.イタチかもしれないフンを発見したことで、最も感じた不安は何でしたか？（一つだけ）

回答	回答数	割合
A. 健康被害・感染症のリスク	4件	36.4%
B. 建物へのダメージ・修繕費用の増加	3件	27.3%
C. 夜間の騒音によるストレス	2件	18.2%
D. 侵入経路がわからず再発するのではないかという懸念	2件	18.2%

健康被害や建物の被害に不安を感じている方が多かったです。イタチのフンには健康や建物に被害を及ぼすことがあるので注意が必要です。

Q3.イタチのフンを発見した後、あなたはまずどのような方法で解決したいと考えましたか？

回答	回答数	割合
A. 自分で清掃・一時的な追い出しを試みた／試みている	4件	36.4%
B. 最初から専門の駆除業者に依頼しようと考えている	5件	45.5%
C. 情報を集めてから判断したい	2件	18.2%
D. 特に何も対策できていない	0件	0.0%

イタチ被害に遭っていることを確認したら、自力駆除を試みたいと思う方もいらっしゃいますが、イタチの場合には危険が多いため業者に一任する方が安全です。

Q4.駆除業者に依頼する場合、最も重視するポイントは何ですか？（一つだけ）

回答	回答数	割合
A. 再発保証が充実していること	4件	36.4%
B. 料金が明確で、相場よりも安いこと	3件	27.3%
C. フン清掃・消毒・封鎖まで全て一貫して対応してくれること	3件	27.3%
D. 迅速な対応と、担当者の信頼性	1件	9.0%

駆除業者に最も重視するポイントは再発保証や費用・施行内容となっています。特に駆除後に再発するのは一からやり直しなってしまうため再発保証のある業者を選ぶのは必須です。

Q5.イタチ駆除の情報について、解決できていない不安はなんですか？（一つだけ）

回答	回答数	割合
A. 結局、駆除費用の具体的な相場がわからない	4件	36.4%
B. 侵入経路の写真付きの具体的な事例が見たい	3件	27.3%
C. 業者へ依頼する際の交渉術や注意点	2件	18.2%
D. 全て解決できた／満足している	2件	18.2%

駆除費用に関する不安が多くありますが、駆除費用は被害状況によって大きく変わります。業者の見積もり調査は無料ですので、数社に依頼して相場感をつかむのが解決となります。

なぜ放置してはいけない？イタチのフンがもたらす危険性

フンを特定できたとしても、「少しだけなら大丈夫だろう」「掃除すれば済む」と軽く考えてしまうのは大変危険です。イタチのフンを放置することは、健康と大切な建物の両方に、深刻な被害をもたらします。

こちらでは、イタチのフンが引き起こす具体的な危険性を紹介します。

❶ 深刻な健康被害・衛生上の問題

イタチのフンには、目に見えない様々な病原菌や害虫が潜んでいます。これらは、家の中にいる家族の健康を脅かす、重大なリスクとなります。

項目	内容
病原菌による感染症のリスク	イタチは野生動物です。そのフンには、人間に感染する可能性のあるサルモネラ菌やレプトスピラ菌など、様々な病原菌が含まれています。 フンが乾燥して粉塵となり、それを吸い込むことで感染症を引き起こす可能性があります。 特に小さなお子様や高齢者、ペットがいるご家庭では、感染リスクがより高まります。
ノミ・ダニの大量発生と二次被害	イタチの体には、多くのノミやダニが寄生しています。フンや巣があった場所には、これらの害虫の卵や幼虫が残され、駆除しない限り繁殖し続けます。 ノミやダニが人間に移り、かゆみや皮膚炎を引き起こします。 刺されてもイタチの存在に気づきにくい、二次的な被害として表れることが多いのも特徴です。
強烈な悪臭によるストレス	フンの臭いは、時間の経過とともに断熱材や木材に染みつき、強烈な悪臭となって家全体に広がります。特に高温多湿の夏場は悪化します。 異臭は精神的なストレスとなり、日常生活の質（QOL）を著しく低下させます。 一度染みついた臭いは、表面的な掃除だけでは除去できず、専門的な脱臭作業が必要になることが多いです。

❷ 建物へのダメージと経済的な損失

イタチのフンによる被害は、健康面だけでなく、建物の構造にも深刻なダメージを与え、最終的に建物の修繕費用が高額になることがあります。

項目	内容
断熱材・建材の腐食とシミ	イタチはフンをする場所を決めますが、そのフンに含まれる水分や酸性成分が、屋根裏の断熱材や天井の木材を徐々に腐食させます。 断熱材の機能が失われ、住宅の耐久性が低下します。 天井に黒いシミが発生し、内装の張り替えが必要になるなど、修繕費用がかさみます。
侵入経路の拡大と再侵入のリスク	イタチが一度侵入し、フンをすることで「ここは安全なテリトリーだ」と認識してしまいます。フンはマーキング（縄張りを示す行為）の1つです。 フンを放置すると、別のイタチや他の害獣を呼び込む再侵入リスクが高まります。 フンがある場所の周囲に、イタチが頻繁に通った跡や、侵入のために建材を齧った穴が発見されることも多く、建物の損傷が広がります。

イタチのフンの放置は、「時間」と「お金」と「健康」を奪う行為です。この危険性を理解した上で、次は「被害の拡大を食い止めるための具体的な行動」をしましょう。

見つけたらすぐに自分でできる初期の対処法と清掃手順

イタチのフンを見つけたら、パニックになりますが、被害の拡大を防ぐために最も重要なのは安全に初期対処を行うことです。

こちらでは、健康を守りながらフンを適切に処理し、イタチを遠ざけるための方法を紹介します。

❶ 【重要】フンを処理する際の注意点と準備

イタチのフンには病原菌や寄生虫が潜んでいるため、適切な準備と予防措置が必須です。これを怠ると、清掃中に二次感染を引き起こす危険性があります。

清掃前の必須準備アイテム

アイテム	目的
マスク	N95などの高性能マスクで、フンの乾燥粉塵や病原菌の吸入を防ぐ。
保護メガネ・ゴーグル	清掃中にフンの破片や粉塵が目に入るのを防ぐ。
厚手のゴム手袋	素手での接触を完全に防ぐ。作業後は必ず使い捨てるか、よく消毒する。
使い捨てのビニールシート/新聞紙	作業場所の周囲を保護し、汚染の拡大を防ぐ。
消毒液	次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液（ハイターなどを希釈したもの）またはアルコール消毒液。

❷ フンと悪臭を完全に除去する清掃手順

安全な装備が準備ができたら、次の手順でフンを清掃し悪臭と衛生面のリスクを最小限に抑えましょう。

❸ 試せる？イタチを一時的に追い出す方法

フンの清掃と同時に、被害の再発を防ぐため、一時的にイタチをその場所から遠ざける対策も試みましょう。

対策の種類	具体的な方法と効果
臭い（忌避）	イタチの嫌がる木酢液やハーブ系の忌避剤を、フンのあった場所や侵入経路と思われる場所に置く。ただし、効果は一時的です。
光・明かり	イタチは警戒心が強く、明るい場所を嫌います。屋根裏などにセンサー付きのLEDライトを設置し、動きを感知したら点灯させる。
音	ラジオや超音波発生器を設置し、不規則な音を流す。長期間続けると慣れてしまうため、短期間の対策と考えましょう。

これらの自力での清掃や一時的な追い出し対策は、あくまで「応急処置」です。イタチは非常に賢く、すぐに戻ってくる可能性が高いです。

根本的な解決（侵入経路の封鎖）については、プロの力が必要になります。

自分で駆除することの限界とプロに任せるべき理由

イタチ駆除には、自力では乗り越えられない大きな壁が存在します。失敗を繰り返し被害を拡大させないためにも、自分で駆除する限界を知っておきましょう。

❶ 自分で駆除・追い出しが難しい3つの理由

イタチが何度も家に戻ってきたり別の場所から再侵入したりするのは、以下の3つの壁をクリアすることが非常に困難だからです。

① 法律の壁と捕獲の難しさ（鳥獣保護管理法）

イタチは、日本の「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律（鳥獣保護管理法）」によって保護されています。

② 侵入経路の特定と封鎖の難しさ

イタチは非常に体が柔軟で、驚くほど小さな隙間から侵入します。これが、自力駆除の最大の難関です。

③ フンや悪臭の「完全な」除去・消毒の徹底

一時的な清掃はできても、イタチの強い臭腺の残り香や、建材の奥に染み込んだ病原菌を完全に除去するのは困難です。

❷ こんな状況なら迷わず業者に相談を

自力での初期対応は素晴らしいですが次に挙げるような状況に当てはまる場合は、すぐにプロの駆除業者に相談することをおすすめします。

迷わずプロに相談すべき状況	理由
フンが大量にある、または悪臭がひどい	深刻な健康リスクがあり、広範囲な消毒が必要になるため。
屋根裏など高所や狭所に被害が及んでいる	危険な場所での作業となり、落下や怪我のリスクが高い。
自分で対策（追い出し、穴埋め）しても再発してしまった	根本的な侵入経路の特定に失敗している証拠であり、専門家による徹底調査が必要。
夜中に騒音が激しく、睡眠などの生活に影響が出ている	精神的なストレスが限界に達する前に、早急に解決する必要がある。

イタチ駆除は、「追い出す」「清掃・消毒する」「二度と入れないように封鎖する」の3つのステップが揃って初めて完了します。この最後の「封鎖」を確実に実行できるのが、経験豊富なプロの最大の強みです。

優良なイタチ駆除業者を選ぶ3つのチェックポイント

「二度とイタチの被害に遭わない環境を作る」という根本解決です。そのためには、法律を遵守し、確実に侵入経路を封鎖できるプロの業者選びが必要です。

イタチ駆除は単にイタチを追い出すだけでなく、再発を防ぐための予防策が最も重要です。以下の3点を必ず確認しましょう。

チェックポイント①：駆除後の「再発保証」の有無と期間

優良な業者は自分たちの作業に自信を持っているため、必ず長期の再発保証を設けています。

チェックポイント②：駆除・清掃・封鎖を一貫して対応しているか

イタチ対策は、以下の3つのステップ全てが揃って初めて完了します。

チェックポイント③：見積もりの内訳が明確で、追加料金が発生しないか

「駆除費用一式」といったあいまいな見積もりではなく、作業内容や材料費が細かく記載されている業者を選びましょう。