羽虫とは?種類を特定!キッチン・浴室の虫を駆除して再発しない方法を紹介!

羽虫とは 駆除

なんだか飛び回っている羽虫。小さくて煩わしいし、衛生的にも問題はないのかと不安になります。

こちらの記事では、この羽虫の主な正体と効果的な駆除方法や予防方法などを紹介します。

羽虫の煩わしさから解放されたい方の参考になれば幸いです。

目次

よく見る羽虫は主にこの3種類!特徴と発生源は

種類特徴的な見た目・飛び方主な発生源
チョウバエ
チョウバエ
翅(はね)がハート型。毛が生えており、ガのような見た目。フワフワとあまり速く飛ばずに壁に止まっていることが多い。浴室・洗面所・キッチンの排水口の汚泥、排水管の中。
コバエ
ショウジョウバエ
翅が透明で丸い、小さなハエ。急に素早く飛び、食べ物やゴミの周りを活発に飛び回る生ゴミ、放置された食べ物、空き缶。アルコールや発酵臭を好む。
ユスリカ
ユスリカ
細長く、蚊に似た体型。刺すことはない。窓際や玄関先で群れになって飛ぶことが多い。屋外の水たまり、植木鉢の受け皿、側溝など。

タイプ1:三角の羽の厄介者「チョウバエ」の特定と発生源

チョウバエ

見つけた羽虫が「三角のフワフワした羽」を持ち、浴室や洗面所でよく見かけるなら、それはチョウバエです。

チョウバエは、排水口や排水管の内側に溜まった「汚泥」を大好物とし、その中で産卵・繁殖します。いくら殺虫スプレーで目の前の成虫を駆除しても、排水管の奥で幼虫が育ち続けている限り、いたちごっこでいなくなりません。

特定ポイント: 排水口を覗き込んだとき、壁面に茶色いヌメヌメしたものが付着していませんか?それがチョウバエの温床です。

タイプ2:台所を飛び回る代表格「コバエ(ショウジョウバエなど)」の特定と発生源

ショウジョウバエ

キッチンやダイニングで、特に生ゴミや飲み残しがある時に活発に飛び回る、小さなハエがいたら、それはコバエ(ショウジョウバエやノミバエなど)です。

コバエは発酵した匂いを嗅ぎつけて集まり、生ゴミや放置された食材に卵を産み付けます。非常に繁殖スピードが速いため、「昨日まではいなかったのに」という急な大量発生につながりやすいのが特徴です。

特定ポイント: 発生源のほとんどは「食料に関わる場所」です。ゴミ箱の蓋の裏、使いかけの調味料、あるいは観葉植物の土(腐葉土)なども発生源になることがあります。

タイプ3:窓際で群がる「ユスリカ」の特定と発生源

ユスリカ

体型は蚊に似ていますが、人や動物を刺すことはありません。ユスリカは主に屋外で発生し、光に誘われて網戸や窓際、玄関先に大量に群がることがあります。

ユスリカの幼虫は水中の有機物を食べて育ちます。自宅周辺の水たまり、放置されたバケツの水、水耕栽培の容器、側溝などが主な発生源となります。

特定ポイント: 室内で見かけても、家の中のゴミや水回りが汚れていなくても発生している場合、原因は外にあります。夜間に窓の外で光に向かって群れていないか確認しましょう。

これで、羽虫の正体が理解できたのではないでしょうか。

種類別に見る最も効果的な駆除方法

羽虫の正体が特定できたら、あとはそれに合わせた効率的な駆除法を実行するだけです。即効性のある方法を種類別に解説します。

❶ チョウバエを根絶する!排水口・お風呂場対策の決定版

チョウバエ

チョウバエの成虫を殺しても、排水口のヌメヌメに潜む幼虫や卵を駆除しなければ意味がありません。発生源を丸ごと破壊することが最優先です。

ステップ方法とポイント
STEP 1: 物理的除去ブラシで徹底清掃: 排水口の蓋、受け皿、トラップなど、見える範囲のヌメリや汚れをブラシで徹底的にこすり落とします。
STEP 2: 幼虫への攻撃(熱湯または洗剤)50~60℃の熱湯を流す: 排水口にゆっくりと熱湯を流し込み、幼虫を死滅させます。※熱湯(80℃以上)は排水管を傷めるためNGです。 または、パイプクリーナーを規定量流し込み、時間をおいて洗い流します。
STEP 3: 殺虫スプレー排水口や壁面にいる成虫に向けて、速効性のあるピレスロイド系の殺虫スプレーを噴射して駆除します。
STEP 4: 発生予防コバエ・チョウバエ用の置き型殺虫剤を浴室や洗面所に設置し、再び発生するのを防ぎます。

💡 ポイント:チョウバエは水垢や汚泥がないと繁殖できません。駆除後もこまめな排水口掃除を習慣にしましょう。

❷ コバエ(ショウジョウバエ)を一掃!キッチン・ゴミ箱対策

ショウジョウバエ

コバエは食べ物やアルコール臭に誘引されます。ハエの「食料」と「繁殖場所」を同時に絶つことが迅速な解決につながります。

ステップ方法とポイント
STEP 1: 発生源の撤去最重要: 生ゴミをビニール袋で二重に密閉し、すぐに屋外へ出します。飲み残しの缶や瓶、放置された果物などはすべて片付けます。
STEP 2: トラップで一網打尽コバエ専用トラップ(置くタイプ、吊るすタイプ)を設置します。市販のものがない場合は、めんつゆを薄めたものに洗剤を数滴入れた自作トラップも有効です。
STEP 3: 即効性の殺虫飛び回っている成虫には、瞬間凍結スプレーコバエ用ワンプッシュ式スプレーを使用すると、手を汚さずに素早く処理できます。
STEP 4: 侵入防止換気扇や窓からの侵入を防ぐため、フィルターや網戸の破れをチェックし、忌避剤を窓のサッシ付近に置きます。

💡 ポイント:コバエは小さな隙間から侵入します。駆除と同時に、キッチン周りの密閉度を意識して環境を整えましょう。

❸ ユスリカを寄せ付けない!屋外・ベランダの環境整備

ユスリカ

ユスリカは主に屋外で発生するため、家の外周対策と「光への誘引」対策がメインになります。

ステップ方法とポイント
STEP 1: 幼虫の駆除水たまりの除去: 庭やベランダのバケツ、古タイヤ、植木鉢の受け皿など、溜まっている水をすべて捨てます。これがユスリカの幼虫の温床です。
STEP 2: 侵入防止網戸対策: 網戸の目を細かくする、または網戸用殺虫スプレー(忌避効果があるもの)を塗布します。
STEP 3: 誘引対策光の調整: 夜間に窓を開ける際は、ユスリカが好む紫外線(UV)が少ない色の照明(黄色やオレンジ系)に切り替えることも有効です。
STEP 4: 成虫の駆除玄関先などで大量に群れている場合は、屋外用殺虫スプレーで一気に数を減らします。

💡 ポイント:屋外のユスリカは、光があるところに集まります。夜間に不用意に窓を開けたり、強い光を長時間当てたりするのは控えましょう。

❹ 駆除剤を選ぶ際の注意点(種類・安全性)

確実な効果を得るためには、殺虫剤の成分と使用環境の安全性を考慮することが重要です。

  • 殺虫成分の種類:
    • ピレスロイド系:即効性が高く、成虫の駆除に適しています。人やペットへの毒性は低いですが、魚類には有害です。
    • ジクロルボス(DDVP):強力な蒸散性で、手の届きにくい場所の幼虫駆除などに使われますが、使用後の換気が必須です。
  • 安全性の配慮:
    • お子様やペットがいるご家庭では、殺虫成分を直接使わず、粘着式トラップや瞬間凍結スプレーなど、物理的に駆除できる方法を優先的に選びましょう。
    • 排水口に薬剤を使用する際は、換気を徹底し、記載されている用量を守ってください。

目の前の羽虫が消え、まずは一安心できたことでしょう。しかし、本当のゴールは「二度と発生させないこと」です。次は、根本的な再発防止策を学び、快適な空間を維持する方法を見ていきましょう。

二度と羽虫に悩まされない!根本的な「発生源対策と予防策」

一時的に駆除が成功しても発生源がそのままでは、羽虫はすぐに舞い戻ってきます。大切なのは「ここなら住める、繁殖できる」と思わせる環境を徹底的になくすことです。

❶ 【今日からできる】発生源を断つための「環境改善ポイント」

羽虫を発生させているのは、多くの場合、生活の中にある「不衛生な状態」です。以下のポイントを確認し、当てはまる箇所を改善しましょう。

発生源の場所対策内容理由と効果
生ゴミ密閉を徹底し、ポリ袋を二重にして口をしっかり縛る。できるだけ毎日ゴミ出しをする。コバエの最高の繁殖場所である発酵臭と腐敗物にアクセスさせません。
排水口髪の毛や食べかすを放置せず、使用後に必ずサッと流す。排水口の蓋は定期的に外し、裏側まで洗浄する。チョウバエやコバエの幼虫が食べる有機物(ヌメリ、ヘドロ)を取り除きます。
三角コーナーシンクに三角コーナーを置くのをやめる。または、都度生ゴミを密閉して捨てる。濡れた生ゴミは悪臭と腐敗が進みやすく、コバエを強力に誘引します。
観葉植物植木鉢の受け皿に水を溜めない。土の表面をバーミキュライトなどで覆い、幼虫の発生を防ぐ。腐葉土や溜まった水は、コバエやユスリカの幼虫の発生源になることがあります。
空き缶・空き瓶ビールやジュースの飲み残しを放置せず、必ず水洗いしてから指定の場所に置く。容器に残った僅かな液体や匂いがコバエを誘引し、卵を産み付けられることがあります。

❷ 虫を寄せ付けないための「予防清掃」ルーティン

羽虫対策は単発の駆除ではなく、継続的な「予防」が最も効果を発揮します。

🛀 週に一度の排水口・水回りケアパイプクリーナーの使用: 排水管の奥に溜まった見えないヌメリを分解するため、週に一度、パイプクリーナーを規定通りに使用します。

熱湯(50~60℃)洗浄: 熱湯を流すことで、洗剤だけでは除去しきれない菌や卵を死滅させ、ヌメリの発生を遅らせます。
🗑️ 毎日~数日おきのゴミ・キッチンケア生ゴミの密閉保管: ゴミ箱を密閉性の高いものに変え、蓋の周りを常に清潔に保ちましょう。

シンク周りの乾燥: 使用後はシンクやコンロ周りの水分を拭き取り、乾燥させておきます。水気はコバエ・チョウバエ両方の生息に欠かせません。
🚪 季節ごとの外部侵入対策網戸の点検と補修: 網戸に小さな破れがないかチェックし、発見したら補修シールなどで塞ぎましょう。

忌避剤の配置: 玄関やベランダなど、外部との出入り口にハーブ系や虫除け成分を含む忌避剤を設置し、物理的なバリアを作ります。

このような予防策を習慣化することで、羽虫にとって「住みにくい環境」になり、再発のリスクを最小限に抑えることができます。

しかし、どれだけ対策をしても、「発生源がわからない」「何度駆除してもすぐに出てくる」という深刻なケースも存在します。

その場合は、手の届かない場所(床下、壁の隙間、共有排水管など)に問題が潜んでいる可能性があります。

自力駆除が難しい場合!業者に依頼すべきケースと選び方

自力での対策には限界があります。それは、羽虫の発生源が一般の方では手が出せない場所にある可能性があるからです。

ここでは、業者に依頼すべき具体的なサインと、信頼できる業者を選ぶためのポイントを解説します。

❶ こんな時はプロに頼るべき:業者の力を借りるサイン

以下のいずれかのサインが見られたら、自力解決が難しいといえます。

  • 発生源が特定できない、または手が届かない
    • 排水管のさらに奥、壁の隙間、床下など、目視できない場所で羽虫が繁殖している場合。
    • 特に集合住宅の共有排水管が原因の場合、自力での解決は不不可能です。
  • 強力な対策を続けても効果がない
    • 清掃、トラップ、殺虫剤など、考えられる対策を全て実行しても、羽虫の数が一向に減らない、またはすぐに元に戻ってしまう場合。
  • 大量発生が続き、生活に支障が出ている
    • 羽虫が多すぎて衛生的・精神的なストレスが極限に達している場合。プロの即効性のある処置で、生活の質をすぐに取り戻す必要があります。
  • チョウバエの幼虫が排水管の奥にいる
    • 市販のパイプクリーナーでは分解できないほど、頑固な汚泥が溜まっている場合、高圧洗浄など専門的な機器を使った徹底清掃が必要です。

❷ 失敗しない羽虫駆除業者の選び方(比較ポイント3選)

専門業者に依頼する際は、不安な気持ちに付け込まれないよう、冷静に業者を見極めることが重要です。

比較ポイントなぜ重要か確認すべきこと
専門性と実績羽虫の種類によって最適な対処法が異なるため、知識と経験が豊富な業者を選ぶ必要があります。「羽虫(コバエ・チョウバエ)の駆除実績」を公式ウェブサイトや口コミで確認する。
明確な料金体系駆除費用は、家の構造や発生源の特定難易度によって変動します。後から高額請求されないよう注意が必要です。見積もりは無料か、追加料金が発生する条件を事前に確認する。電話だけでなく、文書での見積書をもらいましょう。
アフターフォロー一時的な駆除だけでなく、再発防止策を提案し、万が一再発した場合の保証があると安心です。保証期間や再施工の条件が契約に含まれているかチェックする。

❸ 優良な専門業者の探し方と見積もりで確認すべきこと

  • 相見積もりを取る: 少なくとも2~3社から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較することで、相場感が掴め、不当に高額な業者を避けることができます。
  • 現地調査の重要性: 専門家が実際に現場を徹底的に見て、羽虫の種類や発生源を特定しないと、正確な見積もりや効果的な対策はできません。「電話だけで即決」は避けましょう。

害虫駆除のおすすめ業者に関しては「害虫駆除の優良業者おすすめ9選!料金相場と失敗しない選び方」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

こちらでハエの駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

目次