どうも害獣が侵入したみたいだとなったとき、心配なのが業者探しです。
初めての業者に依頼して、きちんと駆除してもらえるのか費用はどのくらいかかるのか、不安はいっぱいです。
こちらの記事では、害獣駆除の費用相場と、見積もり料金の確認方法・失敗しない業者選びについてご紹介します。
害獣駆除の費用相場は6〜30万円

害獣駆除の費用は、害獣の種類・住居形態や広さ・そして被害状況などによって大きく変わりますが、一般的には6〜30万円と言われています。
1. 費用の内訳は4つの要素がある
| 4要素 | 内容 |
|---|---|
| ① 調査・見積もり費用 | 害獣の種類や侵入経路、被害状況を特定するためにかかる費用です。 多くの優良業者は無料としていますが、一部の業者では出張費や調査費として料金が発生する場合もあります。 |
| ② 駆除・捕獲費用 | 実際に害獣を追い出したり、捕獲したりするための費用です。 使用する薬剤や器具、作業の難易度、作業回数などによって金額が変動します。 |
| ③ 清掃・消毒・消臭費用 | 害獣の糞尿や死骸を撤去し、残った菌やダニを処理するための費用です。 この作業を怠ると、健康被害や悪臭、二次被害の原因になるため、最も費用をかけるべき重要な作業の一つです。 |
| ④ 侵入経路封鎖・修繕費用 | 害獣が再び家に戻ってこないよう、侵入経路となった穴や隙間を塞ぐ費用です。 費用はかかりますが、この作業が不完全だと再発のリスクが残り、結局また駆除費用がかかってしまうため、手を抜くべきではありません。 |
害獣駆除の費用内訳を時系列の作業内容で表すと、こちらようになります。
害獣駆除は単に害獣を駆除または捕獲して終わりではありません。侵入した経路を特定して二度と侵入しないように改修をする必要があります。
清掃・消毒・消臭は衛生状態を改善し住宅の劣化を防いだり、住む人への健康被害を食い止める重要な作業です。
こうした細かい作業は、害獣の種類や住居形態・広さ・被害の状況などから難易度や作業量が変わってくるため詳細見積もりは現地調査の上でないと算出できません。
ただし、「害獣の種類」「住居形態や広さ」によって調査・駆除費用がどの程度変わるのかは事例がありますので、次の項目でご紹介します。
なお、こちらの内訳の4つの要素を知ってお見積もりをとっておくことで、実際の作業で追加予算が発生した場合に、その妥当性が判断できるようになります。
お見積もりは「作業費一式」のような形ではなく、こちらの4つの内訳がわかるようなものを受領しましょう。
2. 費用は害獣の種類によって変わる
| 害獣の種類 | 見積もり価格 |
|---|---|
| ネズミ | 53,000円 |
| ハクビシン | 73,000円 |
| イタチ | 83,000円 |
| アライグマ | 83,000円 |
| コウモリ | 63,000円 |
| その他・分からない | 63,000円 |
「駆除ザウルス かんたんお見積もりシュミレーション」で、害獣駆除のお見積もりを「築10年以下の床面積10坪の木造2階建て」で算出した金額がこちらになります。
同じ広さの敷地でも作業の調査や捕獲の難易度から、害獣の種類によって費用が変わるということを理解しておきましょう。
3. 費用は住居形態や広さで変わる
| 住居形態 | 広さ | 見積費用 |
|---|---|---|
| 木造戸建て(2階建て以上) | 10坪以下(33平米) | 63,000円 |
| 11~20坪(36平米~66平米) | 73,000円 | |
| 21~30坪(69平米~99平米) | 83,000円 | |
| 31~50坪(102平米~165平米) | 103,000円 | |
| 51坪(168平米)以上 | 153,000円 | |
| 鉄筋コンクリート(RC造)アパート | 10坪以下(33平米) | 51,000円 |
| 11~20坪(36平米~66平米) | 61,000円 | |
| 21~30坪(69平米~99平米) | 71,000円 | |
| 31~50坪(102平米~165平米) | 91,000円 | |
| 51坪(168平米)以上 | 141,000円 |
害獣駆除費用は住居形態や広さでも変わります。
こちらも、駆除ザウルス かんたんお見積もりシュミレーションで、「築10年以下の木造2階建て」「築10年以下鉄筋コンクリート(RC造)アパート」で広さで費用を比較したものです。
調査の難易度などから、住居の形態や広さで費用が変わるということを理解しておきましょう。
なお、広さのほかに被害状況によっても費用が変わってきますが、どのくらいの規模でどのように修繕するかによって大きく変わるため、こちらは現地調査の際に相談をしてください。
ぼったくりを避けるための業者の選び方

初めて、害獣駆除業者に依頼するとき、頼んだ業者が本当に信頼できるか、ぼったくりではないか不安になるものです。
そこで、こちらではぼったくりではない、信頼できる業者の選び方を紹介します。
1. 見積書をチェックして適正価格を見抜く
費用が適正かどうかを判断するために、見積書や提案内容をこちらの観点で確認してください。
① 内訳が明確か?
「駆除一式」「作業費」といった曖昧な書き方ではなく、① 調査・見積もり費用 ② 駆除・捕獲費用 ③ 清掃・消毒・消臭費用 ④ 侵入経路封鎖・修繕費用に分けて内訳が記載されているか確認しましょう。
内訳が不明瞭な業者は、見積もり後に追加料金が発生したとしても、それが妥当の請求なのかの判断がつかず、ぼったくられる可能性があります。
② 再発防止の保証期間は設けられているか?
害獣駆除は家から害獣を追い出す作業ではなく、今後家に害獣が侵入しないようにするという作業で、再発リスクが高い作業です。
駆除後の保証期間(例:1年〜5年)が明確に示されているか、期間中に再発した場合の費用負担はどうなるのか、きちんと合意しておきましょう。
③ 現地調査を必ず実施しているか?
現地調査をせず電話やメールだけで見積もりを出す業者は危険です。
建物の状況を実際に見て被害の全容を把握しなければ、正確な見積もりは出せません。現地調査をせずに即座に安すぎる金額を提示する業者には特に注意しましょう。
④ 追加料金の発生条件が明確か?
見積もりの段階で、どんな場合に追加料金が発生するか確認しておきましょう。
業者内で今まで追加料金が発生した想定外の事態(例:被害の拡大、高所作業の追加)などから、追加料金のルールを事前に確認しておくと良いでしょう。
2. 必ず複数の業者(3社以上)から相見積もりを取る
相見積もりは、価格の比較のためだけでなく、業者の信頼性や提案内容を比較検討するためにも不可欠です。
- 適正価格が把握できる:複数の見積もりを比較することで、被害状況における「相場」を把握できます。極端に高い業者や、逆に安すぎる業者を見抜くことができます。
- 提案内容を比較できる:駆除方法、清掃・消毒の徹底度、侵入経路の封鎖方法など、業者ごとに異なるアプローチを比較し、より確実で安心できる方法を選べます。
- 担当者の対応を比較できる:質問への回答の速さや丁寧さ、親身になって相談に乗ってくれるかなど、担当者の人柄や誠実さは、安心して工事を任せるための重要な判断材料になります。
少しでも早く駆除したいという気持ちがあるとは思いますが、信頼できる業者を見つけるためにも少し落ち着いて検討をしましょう。
3. 避けるべき悪質業者の特徴
費用面でトラブルになりやすい悪質業者には、共通する特徴があります。不安な気持ちを逆手にとられないよう、冷静に判断してください。
- 即日契約を強く迫る「今決めれば割引になる」「今日中に契約しないと被害が拡大する」などと、冷静な判断を妨げるトークで契約を急かす業者は避けましょう。
- 電話で安すぎる金額を提示する現地を見ずに「数万円でできます」と安価な料金を提示し、作業後にさまざまな理由をつけて高額請求する手口があります。
- 「一式」料金しか提示しない上述の通り、詳細な作業の内訳を示さず、透明性のない料金体系の業者は避けるべきです。
- ホームページや実績が乏しい企業の所在地や連絡先が不明瞭だったり、駆除実績や資格に関する情報が確認できなかったりする業者は、信頼性に欠けます。
害獣駆除は、害獣を駆除するだけでなく駆除後も再発させない優良業者を選ぶべきです。
複数者の見積もりを取れば、悪質業者は見抜けるかと思います。焦らずに、じっくりと見極めましょう。
駆除費用を安く抑えるための賢い方法と注意点

害獣駆除は決して安い費用ではありません。できる限り費用を抑えたいと考えるのは当然ですよね。
けれど、単に見積もり費用が安い業者を選ぶだけでは、追加請求が発生したり、再発して結果的に高くついてしまうことがあります。
ここでは、費用対効果を高めつつ、トータルでかかる費用を賢く抑えるため秘訣を紹介します。
1. 費用を抑えるために依頼前にできること
費用を抑えるための秘訣は、「被害を深刻化させないこと」と「利用できる制度を把握すること」です。
では、どのようにするか見てみましょう。
① 被害を放置せず、早期に業者に相談する
駆除費用が高額になる最大の原因は「被害が拡大すること」です。
- 初期段階:軽微な駆除と侵入経路の簡単な封鎖で済むため、費用は低く抑えられます。
- 放置後:害獣の数が増え、糞尿が広範囲に及び、断熱材の交換などが必要になると、駆除費用だけでなく、清掃・修繕費用が大きく跳ね上がります。
「まだ大丈夫だろう」と放置せず、異変に気づいた時点で無料相談や無料調査を依頼することで、結果的に最も安く済みます。
② 自治体の補助金・助成金制度を確認する
お住まいの地域によっては、害獣被害の対策に対して補助金や助成金制度を設けている場合があります。
通常は、イノシシやシカといった鳥獣被害対策となりますが、ハクビシンやアライグマも対象としている自治体もあるので確認してみましょう。
自治体のホームページや窓口に問い合わせ、利用できる制度がないか事前に確認しておきましょう。業者を選ぶ際にも、補助金制度の申請サポートを行っているかを聞いてみるのも有効です。
2. 自己駆除の費用対効果と限界
「自分で駆除すれば業者への依頼費用がゼロになるのでは?」と考える方もいるかと思います。
ホームセンターで忌避剤などを購入すれば費用は抑えられますが、害獣駆除という面から見ると個人では限界があることを理解しましょう。
害獣駆除は単に害獣を追い払っても、帰巣本能やフンなどの残ったニオイに釣られて戻ってきてしまいます。また、野生動物には病害虫が付着していることもあり、そのまま残しておけばご家族に健康被害が及ぶこともあります。
さらに、害獣が入ってくる経路を特定して経路を遮断しなければ、また被害が再発する可能性があるのです。
つまり、害獣駆除は侵入経路の特定・駆除(捕獲)・清掃・消臭・消毒などを行った上に、侵入経路を塞ぐ住居の修繕までがセットとなるため、個人ではかなり難しいといえます。
こうした知識がない方が、ご自身で駆除を始めてしまうと、「一時的に駆除した害獣がまた戻ってきてしまう」「ご家族に健康被害が出た」「残った糞尿など建物が傷んでしまった」などの被害がでて返って費用が高くつくことがあります。
害獣駆除後の安心を保証する「アフターフォロー」の重要性

害獣駆除をしようとする方にとって最も避けたいことは「お金をかけて駆除したのに、すぐに再発してしまった」という状況です。
じつは、害獣駆除は駆除作業が完了してからが本当の勝負です。
なぜなら、一度侵入経路を覚えた害獣は、わずかな隙間からでも戻ろうとする習性があるからです。そのため、駆除費用は、再発を防ぐ費用と言っても過言ではありません。
害獣駆除を行う場合には、侵入経路の遮断とアフターフォローを完璧にしておきましょう。
1. 保証は再発防止のために必要!保証内容の確認ポイント
信頼できる業者は必ず、駆除後の再発防止に対する保証を提供しています。見積もりや契約の際に、以下の点をしっかり確認しましょう。
① 保証期間の長さ
保証期間は、業者によって「6ヶ月」「1年」「3年」など様々です。一般的に、長期の保証を設定している業者ほど、自社の駆除・封鎖技術に自信を持っている証拠と言えます。
最低でも1年間の保証がついているかを確認しましょう。
② 保証期間中の再発時の費用負担
保証期間内に万が一害獣が再侵入した場合、その再駆除や再封鎖にかかる費用がどうなるのかを確認してください。
- 優良業者の場合:「保証期間内の再発時は、追加費用なしで対応します」と明記されています。
- 注意が必要な業者の場合:再発時も作業費や出張費を請求される、あるいは駆除後の清掃費用は保証対象外、など細かな制限がある場合があります。
③ 保証の適用範囲
保証の適用範囲が「駆除・捕獲」のみなのか、「侵入経路の封鎖」まで含まれるのかも重要です。侵入経路の封鎖まで含まれないと再発の可能性があります。
契約書では、最終的に害獣がいなくなることを保証してくれるようになっていることを確認しましょう。
2. なぜ害獣駆除に侵入経路の封鎖が費用に含まれるのか
前述の通り、駆除費用は「駆除・捕獲」だけでなく、「清掃・消毒」「侵入経路の封鎖」の4つの要素で構成されています。このうち、侵入経路の封鎖こそが再発防止の要であり、費用対効果を大きく左右する部分です。
- 駆除のみの業者:費用は安く見えますが、侵入口が残っているため、数ヶ月後に別の害獣が侵入するリスクが残ります。結局、再度高額な費用を払って駆除を依頼することになります。
- 封鎖まで行う業者:費用は高めに見えますが、根本原因を断つため、長期的に見れば再発の心配がなく、トータルコストを安く抑えることができます。
目先の安さだけでなく、保証や封鎖作業まで含めた「安心を買う費用」として総額を比較することが、失敗しないための賢い業者選びとなります。
害獣駆除業者おすすめ3選

害獣駆除の費用相場に関するまとめ
害獣駆除の費用は6〜30万円と言われています。
しかし、その被害状況により発生する費用は大きく変わってきます。害獣駆除は一時的に害獣を追い出したり、害獣を捕獲することではありません。
動物には帰巣本能があり、追い出されても元の場所に戻ろうとしますし、害獣を捕獲しても他の害獣が入り込む可能性があるため、再発させないことが害獣駆除です。
そのためには、侵入経路を塞ぐなどの住宅の修繕も大切な作業項目で、被害が大きくなっていると修繕費が高額になっていきます。
そのため、害獣被害に気づいたら早めに対策を打ちましょう。ただし、業者選びは焦らずに複数業者から相見積もりをとって見積もり価格や、担当者の説明のわかりやすさなどから選びましょう。



