ハツカネズミの寿命は20日?駆除方法を徹底解説!放置が危険な理由

ハツカネズミ駆除

ハツカネズミに侵入された!でも、ハツカネズミなら20日もすればいなくなるか!と思って放置してはいけません。

ハツカネズミの寿命は20日ではなく、放置しておくとどんどん増えていきます。

こちらの記事では、ハツカネズミの特徴と駆除の方法を紹介します。

ハツカネズミに悩まされている方の参考になれば幸いです。

ハツカネズミの特徴
ハツカネズミ

ハツカネズミは、ネズミのなかでも特に小型で、体長約6~9cm、尾長約6~10cmの大きさで、体重は10~30g程度です。

好奇心旺盛で警戒心がやや低いため、新しい環境にも比較的順応しやすいのが特徴です。

その名前から寿命が短いと誤解されがちですが、実際は生後約35日で繁殖が可能となり、年に何度も多産するため、非常に速いスピードで増殖し、家屋や事業所に甚大な被害をもたらします。

被害の痕跡としては、直径3~4mmの細長い小さなフンを不規則な場所に大量に残します。

また、足跡は非常に小さく目立ちにくいものの、前足に4本、後足に5本の指の跡がつくのが特徴です。

食品や配線をかじる被害も多く、1.5cm程度のわずかな隙間からでも侵入するため、完全な駆除には専門的な知識が必要な厄介な害獣です。

目次

ハツカネズミの寿命は20日じゃない?放置の危険性

ネズミの赤ちゃん

ハツカネズミの存在に気づいたとき、まず頭をよぎるのは、「ハツカネズミの寿命は20日間、放っておけば、いつか自然にいなくなるのではないか?」という期待ではないでしょうか。

結論からお伝えすると、それは非常に危険な考えです。それは、ハツカネズミは「寿命の短さ」を上回るほどの「繁殖力の高さ」を持っているからなのです。

ここでは、不安を解消し駆除の必要性を理解していただくために、ハツカネズミの生態について解説します。

1. 疑問解決!ハツカネズミの本当の寿命は?

ハツカネズミの寿命については、さまざまな情報がありますが、環境によって大きく異なります。

  • 自然界・家屋で生息する場合:
    平均して2ヶ月~4ヶ月(約60日~120日)程度です。
  • 飼育下(安全な環境)の場合:
    約1年~3年と比較的長くなります。

ハツカネズミの「寿命は短い」という情報自体は間違いではありませんが、野生の場合は天敵や餌不足・駆除などにより、一生は短いものになりがちです。

「20日」という情報の背景
「ハツカネズミ」という名前から、「二十日(はつか)で死ぬ」あるいは「二十日で生まれる」といった誤解が生じることがあります。
けれど、これは単なる俗説か、ネズミの成長(離乳や巣立ちの早さ)に関する情報と混ざってしまったもののようです。

2. 短い寿命よりも恐ろしい繁殖力

「寿命が短いなら、放置しても大丈夫そう」と思ってしまうかもしれませんが、これはとても危険なことなんです。ハツカネズミの脅威は、その驚異的な繁殖スピードにあります。

項目ハツカネズミの驚異的な繁殖力
妊娠期間約19日間
出産可能な時期生後わずか約35日
一度の出産数4匹~9匹
年間の出産回数5回~10回

ハツカネズミ1匹の存在に気づいたとき、そのネズミはすでに妊娠しているか、近いうちに出産する準備ができている可ということになります。

わずか数ヶ月で、たった一組の夫婦から数十匹、数百匹に増えるのがハツカネズミです。これが、ネズミ算式に増えると言われる理由です。

3. 放置は絶対にNG!被害の深刻化を防ぐために

寿命が尽きるのを待っている間にも、ネズミは以下のような深刻な被害を広げ続けます。

  • 健康被害の拡大: ネズミの糞尿にはサルモネラ菌やハンタウイルスなどの病原菌が含まれており、食中毒や感染症のリスクを高めます。また、ネズミに寄生するダニノミが広がり、皮膚炎の原因にもなります。
  • 建材の損傷と火災リスク: ネズミは常に歯を削るために、電気配線やガス管、建材(木材や断熱材)をかじります。特に電線がかじられてショートすると、大規模な漏電火災につながる非常に高いリスクがあります。
  • 経済的損失: 食品を扱う店舗や倉庫の場合、ネズミが商品や原材料を荒らすことによる直接的な経済的損失、そして営業停止や衛生問題による信用の失墜にもつながります。

今までの生活を取り戻すには、寿命に期待するのではなく、今すぐ駆除と対策を始めることが大切です。

ハツカネズミの駆除 2つの方法

ネズミ捕獲

ハツカネズミの駆除には大きく分けて「自力駆除」と「専門業者への依頼」の2つの方法があります。

どちらが、状況に合っているのかで選ぶことになりますが、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

1. 自力駆除が向いているケースと方法

自力駆除は自分で行うのですぐに実施できるのがメリットです。

自力駆除が向いている場合

  • 被害が始まったばかりで、ネズミの数が少ないと予想される場合。
  • 被害エリアが限定的で、侵入経路の特定が比較的容易な場合。
  • 駆除にかける予算を抑えたい場合。

自力駆除の3つのステップと具体的な手法

自力駆除で重要なのは、「捕獲・殺鼠」だけでなく「清掃」と「再侵入防止(封鎖)」まで行うことです。

STEP

捕獲・殺鼠(今いるネズミを減らす)

  • 粘着シート: ハツカネズミは警戒心が強いですが、物陰や壁沿いに複数枚設置するのが効果的です。
  • 毒餌(殺鼠剤): 速効性タイプと遅効性タイプ(数日かけて効果が出るもの)があります。毒餌を食べたネズミが壁の中で死ぬと、異臭の原因になるリスクがあるため、設置場所には注意が必要です。
  • ワナ(カゴ): 繰り返し使える利点がありますが、捕獲後の処理は自分でしなくてはいけません。
STEP

清掃と消毒(被害の拡大を防ぐ)

ネズミがいた場所(糞や尿の跡)は、病原菌やダニの温床になっています。必ずマスクと手袋を着用し、専用の消毒剤やエタノールで丁寧に拭き取り、周辺を清掃・消毒してください。

STEP

侵入経路の封鎖(再発防止の最重要ポイント)

ハツカネズミは1.5cm程度のわずかな隙間からも侵入できます。通気口、配管の隙間、エアコンの導入口など、外部と繋がる穴を特定し、パテや金網などで完全に塞ぎます

⚠️ 自力駆除の限界とリスク 徹底的な侵入経路の特定と封鎖、壁の中や天井裏で死んだネズミには病原菌がいるので処理は、専門知識がないと非常に難しい作業です。また、駆除に失敗しネズミが長期間居座ると、被害はより深刻化します。

2. 「専門業者への依頼」が向いているケース

確実に、早く不安を解消したい」という場合には、お金はかかりますが専門業者への依頼が最適です。

専門業者への依頼が向いている場合

  • 被害が広範囲に及んでいる、または被害が長く続いている場合。
  • ネズミの数が多く、繁殖サイクルに入っている可能性が高い場合。
  • 侵入経路が複雑で特定が難しい(天井裏、壁内など)場合。
  • 死骸の処理や、毒餌による異臭のリスクを避けたい場合。
  • 事業所(飲食店、倉庫)など、衛生管理が厳しく、再発が許されない場合。

業者に依頼する最大のメリット

専門業者は、ネズミの生態を熟知しているため、最も効果的な方法で駆除を行います。

  • 確実な駆除: 捕獲・殺鼠に加え、再発を防ぐための忌避剤散布や、専門的な機器を用いたネズミの巣の特定が可能です。
  • 侵入経路の徹底封鎖: ネズミの行動パターンを予測し、プロの目で小さな隙間も見逃さず、専用の資材で強固に封鎖します。
  • 清掃・消毒・再発保証: 駆除後の清掃や消毒まで行い、多くの業者が数ヶ月~数年の再発保証を提供しているため、安心して生活を取り戻せます。
比較項目自力駆除専門業者への依頼
初期費用安い(数千円~)高い(数万円~)
駆除の確実性低い~中程度(運に左右される)高い(生態に基づいた確実な対策)
再発リスク高い(封鎖の不備が出やすい)低い(保証付きの徹底封鎖)
手間・労力大きい(準備、設置、処理、清掃全て)ほとんど不要(任せられる)
リスク死骸処理、異臭、健康被害のリスクがあるプロが行うためリスクが低い

再発リスクなく駆除できれば、結果的には専門業者への依頼の方が安くつくということもあります。

失敗しない!ハツカネズミ駆除業者を選ぶ3つのポイント

見積もり

専門業者に依頼することが最善の解決策だと判断した場合、重要となるのが「どの業者を選ぶか」です。

こちらでは、業者を選ぶ際に必ず確認すべき3つのポイントを解説します。

1. 料金体系が明確か

ネズミ駆除の費用は、被害状況や建物の構造によって大きく変動します。悪質な業者は、安い初期費用を提示し、後から高額な追加費用を請求することがあります。

チェックポイント

  • 現地調査・見積もりは無料か?
    • ネズミ駆除は現地調査なしで正確な見積もりは不可能です。無料で見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
  • 総額表示になっているか?
    • 見積もりが「駆除作業一式」で曖昧になっていないか確認してください。駆除、清掃・消毒、侵入経路封鎖(修繕費)、全てを含めた総額が明示されているかを確認しましょう。
  • キャンセル規定は明確か?
    • 見積もり額に納得できない場合のキャンセル料や、作業開始後の追加費用発生条件など、金銭に関する規定が書面で明確になっているか確認してください。

2. 駆除後の再発保証が付いているか

ハツカネズミ駆除の成功とは、「一時的にネズミを捕獲すること」ではなく、「二度と侵入させないこと」です。

優良な業者は、自社の技術力に自信を持っているため、駆除後の再発に対して責任を持つ「再発保証」を設けていますので、保証の有無で見分けることができます。

チェックポイント

  • 保証期間はどのくらいか?
    • 最低でも数ヶ月から1年程度の保証期間があるか確認しましょう。短すぎる保証期間(例:1週間)では、再発のリスクを負わされることになります。
  • 保証内容は具体的に何か?
    • 「再発した場合、無償で再調査のみ行う」のか、「無償で再駆除と再封鎖まで行う」のかを確認してください。後者の手厚い保証がある業者を選びましょう。

3. 専門的な知識と実績を持っているか

業者選びの決め手となるのは、やはりネズミの生態と建物の構造を知り尽くした「経験と知識」です。特にハツカネズミはわずかな隙間から侵入するため、見逃しがないかどうかが重要です。

  • ハツカネズミの生態に基づいた説明があるか?
    • 駆除方法だけでなく、「このネズミは○○から侵入します」「この時期は繁殖期なので徹底が必要です」など、専門的な観点から具体的な説明をしてくれるか確認しましょう。
  • 実績が豊富か?(特に一般住宅や事業所の実績)
    • 業者のウェブサイトなどで、施工実績やお客様の声を確認しましょう。今回の被害状況(一般住宅か、飲食店などの事業所か)に近い実績があるかどうかが信頼の証となります。

こちらの知識を使って、信頼できる業者を見つけてください。


害獣駆除のおすすめ業者に関しては「害獣駆除おすすめ業者10選!料金相場と選び方も紹介!」の記事で紹介していますので、よろしければご確認ください。

こちらでネズミ駆除に関する情報を発信しています。是非、こちらの記事もご覧ください。

ハツカネズミ駆除に関するQ&A

ハツカネズミは本当に自分で駆除できますか?

被害が軽度であれば可能です。ただし「再発防止」が最難関です。

自力駆除の最大の壁は、ネズミの捕獲や殺鼠ではなく、「侵入経路の特定と封鎖」です。

  • 初期・軽度な被害であれば、粘着シートや殺鼠剤でネズミの数を減らすことは可能です。
  • しかし、ハツカネズミはわずか1.5cmの隙間から侵入できるため、家の構造を熟知していないと、すべての侵入経路を塞ぎきることは困難です。
  • 「駆除したが再発した」というケースのほとんどは、侵入経路の封鎖が不完全であったことが原因です。

確実に終わらせたい、再発したくないという場合は、プロに任せる方が結果的にコストと手間を抑えられます。

殺鼠剤はペットや子供に影響はありませんか?

影響はあります。使用する場合は細心の注意が必要です。

市販の殺鼠剤(毒餌)はネズミを死に至らしめる毒物です。そのため、誤ってペットや小さなお子様が触れたり、口にしたりするリスクが常に伴います。

  • 安全性に配慮した設置場所を選ぶ:人が立ち入らない天井裏や壁の隙間、家具の裏などに限定して使用してください。
  • 毒餌の種類を選ぶ:ペットや子供が口にしにくいように、ネズミが好む場所に固定できるタイプや、ケースに入ったタイプを選ぶ工夫も有効です。
  • 心配な場合は粘着シートや業者へ:安全性を最優先するなら、毒物を使用しない粘着シートでの捕獲や、専門業者に相談し、安全性の高い薬剤や方法を提案してもらうことを強くおすすめします。

業者に依頼すると、どのくらいの期間で解決しますか?

被害状況によりますが、完全に終息するまでには通常1ヶ月程度が目安です。

駆除業者に依頼した場合の一般的な流れは以下のようになります。

  1. 現地調査・見積もり(即日~数日):被害状況や侵入経路の特定。
  2. 初期駆除・封鎖作業(数日~1週間):捕獲・殺鼠剤の設置、主要な侵入経路の封鎖。
  3. 経過観察期間(2週間~1ヶ月):ネズミが完全にいなくなったかを確認する期間。この間に残りのネズミを駆除します。
  4. 最終清掃・消毒・仕上げ封鎖(数日):再発を防ぐための最終処理と、清掃消毒を実施。

「すぐにいなくなる」わけではありませんが、プロの管理下で確実にネズミを減らし、最終的には「二度と入ってこない環境」を作り上げていきます。経過観察期間中も業者と連携を取り、不安なく過ごせるようサポートしてもらえます。

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この記事を書いた人

さとるのアバター さとる 元駆除会社社員

普段はいくつかのWEBメディアで記事コンテンツを作っています。こちらでは害獣・害虫駆除について書いていきます。

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